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アロマのお話

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精油の紹介☆黒文字

「何を着て寝ますか?」 「NO.5を数滴。」

s-11_sc_beerman_bras_plies.jpg出典: http://inside.chanel.com/ja/marilyn/marilyn-and-no5/11_sc_beerman_bras_plies


マリリンモンローがシャネルNO.5をまとって眠るというのは有名なお話でした。

眠る時に利用するのにおススメな理由がシャネルNO.5にはありました。

それは

シャネルNO.5の原料として使われていたのが“ローズウッド”だから。

リナロールを80%以上も含むローズウッドの精油は、

ウッディーな中にもバラに似たフローラルな芳しい香りが特徴。

この香りに包まれることで、深いリラックスを得て眠りに導かれます。

リナロールはラベンダーなどにも含まれるモノテルペンアルコールのひとつで

鎮静作用・血圧降下作用・抗不安作用・神経強壮作用・疲労回復作用などの効能があります。

お休み前のリラックスにはとても良いのです。
(現在のシャネルNO.5には化学香料を使っているようなので、不眠解消の効果は望めません。)

ローズウッドは、家具材料や香料材料として好まれ、乱伐が続いたため枯渇の危機にあります。

そのため、ローズウッドの精油をアロマテラピーに利用するのは難しくなっています。

ブラジル政府の保護下で植林が進んでいますが、非常に成長の遅い木なのだそうで、

絶滅の心配をせずに利用できるようになるのには、時間がかかりそうです。

そこで注目を集めだしたのが“黒文字”。

かつては、海外へ輸出されていたこともある“黒文字”の精油ですが、

最近では、知る人も少なくなりました。

ちゅ楽で使用している“黒文字”の精油の主成分もリナロールで、50%以上も含まれています。

成分バランスも香りもローズウッドとよく似ています。

s-kotoha_graph_k.jpg黒文字は、クスノキ科(ローズウッドもクスノキ科))の落葉低木で、

日本ですと楊枝に使われる材として知られています。

関西の方は、楊枝のことを「黒文字」と呼ぶこともあるそうですね。

小枝の部分に黒い斑点がある様子が、文字のように見えることから

「黒文字」と呼ばれるようになったと言われています。

リラックス効果のあるリナロールには殺菌効果もあり、

楊枝はかつて歯のお手入れをするためのものでした。

楊枝の起源はインドだそうで、平安から鎌倉時代に日本へと伝わった仏具なのだそうですよ。

黒文字は本州・四国・九州などに分布して生えているそうです。

枯渇が心配されるローズウッドと違って、黒文字の精油を採取するのは小枝の部分です。

木の幹を切ることがないので、山のお手入れをしてあげると増えていくとメーカーさんからお話を伺っています。

植物の恩恵にあずかる私達人間。

黒文字にも山にも優しい利用の仕方をしていきたいものです。

s-04.jpg黒文字

科・属: クスノキ科クロモジ属
学名: Lindera umbellate
抽出部位: 枝葉部
抽出方法: 水蒸気蒸留法
原産国: 日本
採集: 野生
主な芳香成分: リナロール、1.8シネオール、リモネン、α-ピネン、カンフェン

 



この記事を書いた人


   ヨガも本格的に学び
体を知り尽くしたスペシャリスト
   生長 真起子
Makiko Ikunaga



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アロマでリラックス→免疫力アップ

花粉、飛んでますねぇ~。

今年は例年より少なめだそうですが、しっかり感じます、スギ花粉の気配。

昨夜は冷たい風が吹いて、冬へと戻った感じがしましたが、

先週は春一番も吹きましたし、スギ花粉は飛んでいるし、

着実に季節は春へと向かっていますね。





私の通勤途中にあるお宅の庭に三椏が咲いています。



その横を通ると、フワッと甘酸っぱい良い香りがしてきて、心もフワッと軽くなります。

香りには、人の心と体に働きかける、そんな効能があります。

では、どうやって私たちは香りを感じているのでしょう?




空気中を漂う香りの分子は、鼻から鼻腔へと入ると、鼻腔奥にある嗅上皮でキャッチされ

嗅神経を通って電気的信号が脳の深部にある辺縁系へと伝えられ、「香り」を感じます。

この香りを感じる場所は、記憶や感情をつかさどる場所と近いので、

「香り」は記憶や感情と結びつきやすいと言われています。

ふと香りを嗅いだ瞬間に、懐かしい情景が思い浮かんだり、

誰かのことを思い出したりした経験は、どなたにもあるものだと思います。



アロマトリートメントでリラックスすることが出来るのは、

こうやって香りの情報が脳へと届くからなんですね。

リラックスしている状態では、自律神経の副交感神経が優位になります。

副交感神経は、身体を回復させる神経で、内臓の機能を高めたり、

免疫機能を正常にする作用があります。

そして、自律神経の働きは心理状態に大きく影響されます。

ストレスを受ける状態が続くと、免疫力が下がってしまうと言われるのは、

こう言うことからなんですね。

アロマトリートメントで身も心もリラックスして、正常な免疫力を保ちたいものです。



一方で、免疫力を上げるには、生活習慣を見直すことも忘れずに。

軽い運動や、栄養バランスのとれた食事、質の良い十分な睡眠、

体を温める、そしてよく笑うことも大切です。

笑っている時はリラックスしている時、ですよね。



忙しくしていると、笑うことを忘れそうになります。

今日は笑ったっけ?と思うこともしばしばあります。

「忙しい」という字は、心を亡くすと書きますものね。

「疲れたなぁ」

そんな時は、ちゅ楽のアロマでリラックスをお手伝いいたします。

良い香りに包まれてくださいませ。

ぐっすり眠れて、翌日はスッキリすることと思います。

春の眠気とアロマ

この時期になると、“春眠暁を覚えず”という言葉が頭に浮かびます。
何だか眠くて仕方がない春、のイメージでしたが、
本来の意味は、春はぐっすり眠れるものだから、夜が明けたのに気付かず寝坊してしまう、なんだとか。
はてさて、春は何だか眠くて仕方がないと感じる理由はどこにあるのでしょうか?
調べてみることにました。




眠くなる理由 その①

暖かくなって、シベリア寒気団の勢力が弱まると、日本付近で気団がぶつかって、気圧の谷や尾根が作られます。
気圧の谷には低気圧が、気圧の尾根には高気圧が発生し、
この低気圧と高気圧が目まぐるしく入れ替わって移動していくので、
春は天気が変化しやすいのだそうです。
気圧の変化に、内耳にある気圧センサーが反応し、脳へと情報が伝わります。
日をおかず天候が変化する春は、ひっきりなしに脳へと報告がされている感じでしょうか。
その結果、自律神経が乱れると、体に様々な変調が起きます。
交感神経が活発になると痛みを感じ、副交感神経が活発になると、だるくなったり眠くなったり。
春の眠気の理由のひとつが、目まぐるしい気圧の変化なのですね。


眠くなる理由 その②

春は寒暖差の大きい季節です。
朝晩の寒さと昼間の暖かさで生じる気温差や、昨日と今日とで違う季節かと思うほどの気温差、
「着るものに困る」なんて話がよく聞かれます。
この気温の変化に対応しているのが、やはり自律神経です。
自律神経大忙しですね。
この自律神経のバランスが崩れると、だるくなったり眠くなったりと体調に影響します。


眠くなる理由 その③

春は変化の多い季節。
新入生、新入社員となる方や、職場の移動も多いシーズンですね。
駅の定期券売り場が混雑しているのも、春ならではです。
自分自身には大きな変化がなくても、職場にやって来た新しい人への対応、いつも以上に混み合う電車など、
周囲に起きた変化で、知らず知らずのうちに緊張状態が続いているかもしれません。
緊張状態が続くというのは、交感神経が優位な状態が続いているということ。
副交感神経との入れ替わりのバランスが崩れると、眠っても疲れが取れにくくなります。
疲れが取れなければ、昼間に眠くなることも起きますね。


さてさて、春の眠気と自律神経は関係が深いようです。
夜は、スマホやゲームを遠ざけて、体を温かくし、
副交感神経を優位な状態にしてリラックスを心がける。
朝は、朝日を浴びて、温かい飲み物を飲み、交感神経をスイッチオン。
交感神経と副交感神経がバランスよく働くようにしてあげることが肝要です。

ここでアロマの活用が登場です。
“バランスを整える”のはアロマの得意分野なのです。
森を歩いていて、花を見て、リラックスし心穏やかになった経験はありませんか?
森の木や花の香りは、植物から揮発している芳香成分です。
この芳香成分には、交感神経が優位になっている人には副交感神経を活発にし
副交感神経が優位になっている人には交感神経を活発にする働きがあります。
アロマトリートメントで使用する精油というのは、この芳香成分です。
ですから、アロマトリートメントを受ける効果には、
ストレスやプレッシャーなど緊張状態が続いている方にはリラックスを、
やる気が起きなかったりだるかったりと言う場合にはシャキッと元気を、となります。

明日への活力と癒しにアロマトリートメント、春のおすすめです。




この記事を書いた人


   ヨガも本格的に学び
体を知り尽くしたスペシャリスト
   生長 真起子
Makiko Ikunaga


春 花 鼻 アロマ

春に咲く花で一番多いのは黄色の花だとか。
黄色は若さやエネルギーを感じます。
ひよこの黄色とか、黄色い歓声といった表現とか。
太陽のイメージでもありますね。
明るい日の光を思わせるからでしょうか。
黄色の春の花が咲くと、色味の少なかった冬の景色に、
鮮やかさと温かさが増えていくように感じます。



春に咲く黄色の花は、ざっと思いつくだけでも、菜の花、ミモザ、アカシア、水仙、
フリージア、たんぽぽ、チューリップ、蝋梅、福寿草などなど沢山あります。
良く見かけるけれど、名前を知らない花もありますから、もっともっとたくさんの黄色の花がありそうですね。
そうそう、ちゅ楽で人気の精油“黒文字”も、淡い黄色の花が咲くんですよ。
小さな可愛らしい花です。

通勤途中に見かける蝋梅や三椏は、今が花盛りといった様相です。
風は冷たくとも、着実に春は近づいている。
すべきことをすべき時に、淡々と着々と行っている感じ。
自然ってスゴイですね。
やわらかくなった日差しにも春を感じます。
窓の外の様子が、なんとなく柔らかく見えます。

書いているだけd、ウキウキしてきましたよ。
春♪♪♪
もうそれだけで、ワクワクするような嬉しいような気持ちになるのは、
こんな花たちのおかげかもしれませんね。

一方、春の訪れを素直に喜べない方たちもいらっしゃいます。
ちゅ楽にお見えになるお客様の中にも、花粉症の症状が出ている方が増えてきました。
これはこれで、違う意味で春の訪れを感じる出来事です。
お店に入ってきた時からすでに、苦しそう…。
施術中も苦しそうにしていらっしゃることが多いです。
あの苦しさは、もうなんと言ったらいいか…。
私も花粉症持ちですので、お気持ち、よぉ~~っくわかります!
ところがですね、施術の途中から多くの方の鼻のグズグズが止んでくんですよ。
終始鼻を気にされていた息苦しそうな状態から、スヤスヤと安定した呼吸になっていきます。
中でもアロマトリートメントの施術の時が、変化が一番わかりやすいですね。

アロマトリートメントで使用する精油の中には、呼吸の通りを楽にしてくれるものだったり
アレルギー症状を和らげてくれるものだったりがあります。
スーッと通った鼻での呼吸は快適ですよね。
また、花粉症の症状が出ている時期は、睡眠の質が悪くなりやすく、
体の疲れが取れていなかったり、イライラしてしまったりとストレス度も高くなりがちです。
リラックスさせてくれる精油も合わせてブレンドすると、気持ちも休まりリフレッシュできます。

この季節のご家庭でのアロマ活用としては、吸入やディフューザーを用いて芳香拡散がおススメです。
呼吸器へのトラブルが多い花粉症では、呼吸器に直接働きかけられる吸入がGOOD!
手で覆うことが出来るくらいの大きさのボウルにお湯をはり、精油を垂らします。
後は、鼻と口とボウルを手で覆って、蒸気と一緒に立ち上ってくる精油を吸い込みます。
風邪かな?と思った時にもいいですよ。
呼吸が楽になります。
外出先では、私はマスクに精油を垂らして使ってます。
呼吸が楽になると同時に、モヤ~ッとした頭もスッキリします。
皮膚に直接精油が触れないようにご注意くださいね。

アロマを生活に取り入れて、健康に過ごすことが出来たら嬉しいですね。
定期的なアロマトリートメントもおススメです!


この記事を書いた人


   ヨガも本格的に学び
体を知り尽くしたスペシャリスト
   生長 真起子
Makiko Ikunaga
 

私のキッチンの必需品*ラベンダー精油

アチッ!
熱いフライパンやお鍋に手がかすってしまう…
私が料理中によくやってしまう失敗です。
火傷をしたら、すぐに流水で冷やす。火傷の手当の基本中の基本です。
なのに、ついつい、冷やし忘れてしまうんです。
熱さの元凶から離れてしまえば、大して痛くない訳だし
「大丈夫かな?」と思い込んでしまう…忙しいし…言い訳。
小さい火傷の時に繰り返してしまう、私の過ちです。
けれど少し時間が経つと、患部がピリピリと痛みだすんですよね。
火傷って、小さくても、これが結構痛いですよね。
「ここに在ります!」「忘れられてたまるか!」って強く主張してくる感じです。
存在感半端ないです。

今朝も、あ~~~~~~~っ!しまった~!となってから
蛇口の下へ。すでに火傷をしてから何分も過ぎています。あちゃちゃ。
以前、家族が揚げ物の油を手にかけてしまった時に、
皮膚科の医師から言われたことは、
①すぐに流水で冷やしてください。
②病院への移動中は氷水をビニール袋に入れて患部に当ててください。
③病院へ着いたら、順番が来るまで流水で冷やしてください。
でした。
“すぐに”冷やすが出来ていない私ですが、
流水で冷やし後は、ラベンダー精油を原液で患部に塗り塗り。
基本的に、精油を原液で使用することはありません。
ラベンダーは原液使用が出来る数少ない精油のひとつです。
といっても、やたら滅多らの原液使用はしてはいけません。
精油はキャリアオイルで希釈して使うのが基本です。

ラベンダーと言えば、リラックスで有名な精油ですが、
皮膚の炎症にもとても効果があります。
炎症を鎮め、痕が残らないようにきれいに直してくれます。
キッチンでのちょっとしたアチッ!にはかなり役に立ってくれます。
もちろん、まず初めに冷やす、これが鉄則ですし、
火傷の重症度にもよりますので過信は禁物ですよ。

火傷したての状態の写真を撮るのを忘れてしまったので
こちらの写真は火傷してから3時間ほど経ったものです。
最初はもっと、まっ赤っかでした。
痛かったのですよぉ。
この写真、痛くなさそう~、写真撮影が下手ですね、私。



写真だとわかりにくいのですが、赤く腫れている所の中央部分は白く赤みが抜けてきています。
痛みも、この時点でほぼほぼ気にならなくなっています。
この写真からさらに3時間経ったときには、痛みがなくなっていました。
赤みが完全に引くまでにはまだ時間がかかると思いますが、
あの火傷の存在の主張を感じずにいられるようになりました。
ありがとう~~~ラベンダー!


   こちらはPixabayのDavitimiさんによる画像です

キレイに治ったら、またご報告しますね。

そんな訳で、リラックス以外にも使えるラベンダー精油です。
他にも、虫刺されの時に使ったり、
洗濯のすすぎの時に入れたり(部屋干しの臭い防止のため)と
日常的に使って、アロマのある暮らし、楽しんでおります。

この記事を書いた人


   ヨガも本格的に学び
体を知り尽くしたスペシャリスト
   生長 真起子
Makiko Ikunaga
 

パセリの効能



和洋折衷、あらゆる料理に添えられるパセリですが、
風味付けのハーブや付け合せの野菜というよりは
彩を添える
「飾り物」の印象が強く、
実際に食べることはあまりありません
ところがこのパセリ
実に栄養価の高い香味野菜で、残してしまうのは
とてももったいない食材なのです!!

豊富な栄養価
パセリの特徴は何と言っても豊富な栄養素。
ビタミン・ミネラルが豊富で他にも食物繊維、葉緑素、フラボノイド類など
野菜の中でもトップクラスの栄養価が含まれています。ビタミンCはレモンより多く、
鉄はほうれんそうのやく4倍と言われています。

むくみに効果
パセリには利尿効果があり、むくみの改善が期待できる他
毒素の増加抑制、解毒作用もあると言われデトックスにも効果を発揮します。
またパセリにはカラダを温める働きもあり、冷えが原因のむくみにも効果があります。

月経困難の方にも
パセリに含まれる精油アピオール古くから月経困難や不順に用いられています。
また鉄分の補給や精神安定作用など、様々な栄養素からも月経困難への効果があると言われています

美肌、美白効果
β-カロテンののもつ皮膚や粘膜を丈夫に保つ働きや抗酸化作用に加え
ビタミンCと併せてメラニン色素を抑制する効果や、肌のかさつきや肌荒れの改善に期待できます。
他にもビタミンCはコラーゲンの生成を促進することからシワの予防や改善に役立つなど
パセリの持つ豊富な栄養素の相乗効果により、美肌効果があると言われています





この記事を書いた人

    
お客様の心と体を癒すスペシャリスト
手から伝わる温もりは極上。
     三浦 雅美
Masami miura