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アロマのお話 2020年3月
精油の紹介☆橙
前回の柚子に続き、柑橘系繋がりで、今回は橙をご紹介します。
“だいだい色”のように、名前を耳にすることはあっても、実物の記憶は曖昧で…。
では、どんな時に目にするかと言いますと、
一年の始まり、お正月に欠かせない鏡餅の一部として、が多いと思われます。
鏡餅のトップに乗っているアレ、あれが橙です。
橙→だいだい→代々→何代も家が続いていく→子孫繁栄となり、
縁起が良いものとしてお正月飾りに使われるようになったそうです。
そんな訳で、お正月飾りに蜜柑では、“代々”とはならないのですね。
橙の原産は印度・ヒマラヤ地方で、日本には中国を経由して入ってきたと伝えられています。
ヨーロッパでは、サワーオレンジ、ビターオレンジと呼ばれていて、
マーマレードなどに使われることが多いそうです。
橙は酸味が強く、生食で食べることはあまりないそうで、
だから目にする機会が少ないのでしょうね。
面白いことに、橙は実った果実を収穫せずそのままにしていると、
落下することなく2~3年は木になっているのだそうです。
1年目の果実、2年目の果実、3年目の果実と、違う世代の実がひとつの木になることから、
「代々=だいだい=橙」と呼ばれるようになったと言われています。
こうした語呂合わせの言葉遊びは他にも結構ありますよね。
めでタイ=鯛とか、喜んぶ=昆布、マメになるように=黒豆などなど、
ダジャレのような言葉遊び、楽しいですね。
そしてこの橙にはもう一つ面白い特徴があります。
橙の実の色、一年中あのだいだい色ではないそうで、
秋ごろに色づき始め、実が熟すとだいだい色になります。
ここまでは、フムフムそうだよね、と普通に思います。
しかし枝にそのままにしておくと、春を過ぎた頃にまた緑色に戻ってしまうんだとか。
不思議!
そのために橙は「回青橙」とも呼ばれています。
青い時代を繰り返すなんて、なんだか再び若返る的な感じがしますね。
橙の精油は、他の柑橘類と同様に皮から採取します。
皮に近づいてジッと見ると、皮の表面にブツブツとしたものがあります。
そのブツブツの中に精油があるんです。
その果皮をを圧搾したり、水蒸気を使ったりして精油を抽出します。
余談ですが、
同じ橙でも、アロマテラピーの世界では実よりも花の方が知られているかもしれません。
橙の花から採られた精油は“ネロリ”。
美容や精神安定の効果で知られています。
良い香りですよね。
お高いのが玉に瑕で、気軽には使いづらい…のが残念なところ。
フレッシュな果実そのものの香りがする果皮から採られた精油とは違い、
酸味が減って甘さが増えた感じの良い香りがします。
因みに、葉っぱから抽出した時はプチグレンと呼ばれます。
こちらは少し青臭く苦味のあるような香りがします。
でもちゃんと、柑橘の香りもしています。
同じ植物でも、抽出部位によって成分が異なり、香りも効果効能にも違いが出てきます。
橙の精油はリラックス効果の高いので、心を落ち着けたり、筋肉の緊張を和らげたりしてくれます。
胃腸の調子を整えてくれる効果もあります。
お肌にもいいんですよ。
炎症を抑え、お肌を引き締めてくれる作用がありますので脂性肌の人に向いているかも。
ヘッドマッサージにもおススメです。
【橙】
科・属: ミカン科ミカン属
学名: Citrus aurantium
抽出部位: 果皮
抽出方法: 減圧水蒸気蒸留法
原産国: 日本
採集: 四国
主な芳香成分: β‐ピネン、ミルセン、β-フェランドレン
この記事を書いた人
ヨガも本格的に学び
体を知り尽くしたスペシャリスト
生長 真起子
Makiko Ikunaga
(ちゅ楽) 2020年3月27日 15:02
精油の紹介☆柚子
日本の代表的な柑橘類である【柚子】。
良い香りがしますよね。
施術前の精油選びの時、【柚子】をおすすめすると、
お客様の表情がフワァーッと緩むことが多いです。
日本人の私達にとっては、とても身近な香りですよね。
お料理に柚子の皮を刻んで散らしたり、冬至にはお風呂に浮かべたり、
お鍋料理などによく使うポン酢にも入っていたりします。
柚子味噌も美味しいですし、お菓子にも使われますね。
そんな柑橘類日本代表的な【柚子】は、もともと中国の生まれです。
奈良時代には、日本でも栽培されていたとの記録があるそうですから、
日本人の食とも長いお付き合いになります。
柑橘類の中では最も寒さに強いと言われ、南は九州から北は東北南部までと
栽培される範囲が広いのも特徴です。
色々な野菜や果物が市場に並ぶ現代ですが、柚子のイメージはやっぱり冬!
売り場で見かけるようになると、冬が近づいてくる感じがします。
季節を感じられる食材が少なくなってくる中、嬉しい存在です。
「桃栗三年柿八年…」の続きがあるのをご存知ですか?
私が聞いたこのは柿八年の後に「…柚子の大バカ18年」のバージョンです。
家に柚子の木があったら、使いた時に使えていいなぁ、とぼんやり思っていたのですが、
実がなるまでには長い道のりと、18年は長い!と思っていたら、
いろんなパターンが他にもあるようで、
良い香りがしますよね。
施術前の精油選びの時、【柚子】をおすすめすると、
お客様の表情がフワァーッと緩むことが多いです。
日本人の私達にとっては、とても身近な香りですよね。
お料理に柚子の皮を刻んで散らしたり、冬至にはお風呂に浮かべたり、
お鍋料理などによく使うポン酢にも入っていたりします。
柚子味噌も美味しいですし、お菓子にも使われますね。
そんな柑橘類日本代表的な【柚子】は、もともと中国の生まれです。
奈良時代には、日本でも栽培されていたとの記録があるそうですから、
日本人の食とも長いお付き合いになります。
柑橘類の中では最も寒さに強いと言われ、南は九州から北は東北南部までと
栽培される範囲が広いのも特徴です。
色々な野菜や果物が市場に並ぶ現代ですが、柚子のイメージはやっぱり冬!
売り場で見かけるようになると、冬が近づいてくる感じがします。
季節を感じられる食材が少なくなってくる中、嬉しい存在です。
「桃栗三年柿八年…」の続きがあるのをご存知ですか?
私が聞いたこのは柿八年の後に「…柚子の大バカ18年」のバージョンです。
家に柚子の木があったら、使いた時に使えていいなぁ、とぼんやり思っていたのですが、
実がなるまでには長い道のりと、18年は長い!と思っていたら、
いろんなパターンが他にもあるようで、
「桃栗三年柿八年 枇杷は早くて13年」
「桃栗三年柿八年 柚子は9年で成り下がり 梨のバカめは18年」
「桃栗三年柿八年 梅は酸いとて13年 柚子は9年で花盛り 枇杷は9年でなりかねる」
といろいろ見つかりました。
「桃栗三年柿八年」の後にくる数字は事実ではないようで、
果物ではないものが登場するパターンもあるそうです。
柚子のベランダ栽培も出来そうです。
家に柚子があったら、良い香りを楽しめて嬉しい。
その香りはどこから来るかと言いますと、
柚子に限らず、柑橘類の精油は“皮”から採ることが多いです(花や葉から採る精油もあります)。
“皮”の表面をジッと見てみてください。
ブツブツしていますよね。
あのブツブツの中に精油成分があります。
以前ご紹介した山椒と同じです。
柚子の果皮に含まれる精油成分が体を温めてくれるのを、
昔の人たちは知っていたのでしょうか。
柚子湯に入ると風邪をひかないと、昔から言われていますよね。
体を温める以外にも、鬱滞除去作用や、腎臓や肝臓への刺激や機能促進、
抗菌、抗ウイルス作用などもあると言われています。
それからリラックスの作用も。
あの香り、落ち着きますよね。
お部屋に置いておくだけでも、ふんわりいい気分を楽しめます。
食べてよし、見て楽しむもよし、香りも楽しめる柚子。
日本らしさを感じさせてくれる精油のひとつです。
【柚子】
科・属: ミカン科ミカン属 Citrus junos
学名: Citrus junos
抽出部位: 果皮
抽出方法: 減圧水蒸気蒸留法
原産国: 日本
採集: 高知県
主な芳香成分: フェランドレン、ミルセン、リナロール
この記事を書いた人
(ちゅ楽) 2020年3月17日 16:43
アロマ拡散器で香りを楽しみながら空気清浄!
ちゅ楽では、アロマの拡散器を使用して香りを楽しんで頂いております。
アロマトリートメントを受けられていない方でも
「今日のお部屋の香りは何の香りなの?」
「下の入り口から良い香りがしてくるわ!」
など、ちゅ楽に入る前に「香り」に気づいてくださるお客様がたくさんいらっしゃいます。
今日は、【レモン】【姫小松】
をブレンドしてみました。
【レモン】には殺菌消毒の作用もあるので、今の時期にはピッタリですね♪
【姫小松】はα―ピネン・カレンというモノテルペン炭化水素が多く入っているので、空気浄化・殺菌・抗感染・抗ウイルスの作用があります。
空気を浄化して香りに癒される空間は、一石二鳥ですね。
アロマの拡散器やディフューザーは使い方に合わせて精油選びをすると、とても楽しいですよ。
・風邪やインフルエンザが気になる時
・イライラしてリラックスしたい時
・仕事や勉強をはかどらせたい時
ココロとカラダのバランスを整えてくれます♪
(ちゅ楽) 2020年3月15日 20:56
精油の紹介☆生姜
誰でも知っている【生姜】。
素麺の薬味に、生姜焼きに、寒い日は紅茶に入れてなどなど
生姜料理の専門店もあるくらい日常的に食卓へ登場する植物ですね。
私も大好きで、冷蔵庫に常備しておきたい食材のひとつです。
冷えたジンジャーエールや薬味として使う時のピリッと感も美味しいですが、
どちらかと言うと【生姜】のイメージは体を温めてくれる食材なように思います。
そんな【生姜】はどこで摂れる植物かと言いますと、
インドを始めとしたアジア一帯とアフリカの一部や中米など、
比較的気温が高く、湿度も高い地域になります。
日本では高知産が有名ですね。
上に写真は、以前バリ島の市場で撮ったものです。
唐辛子の奥に並んでいるのが生姜です。
こんなにいろいろな生姜の種類があるとは知りませんでした!
バリの人たちのお食事には、いろいろな生姜が登場するのでしょうね。
そう言えば、バリ島で飲んだジンジャーティーには、
薄切りと呼ぶには随分とゴツイ生姜がたっぷり入っていました。
数種類の生姜があるということは、お料理によって使い分けるのでしょうか。
味や香りも違うのだろうと思います。
精油も産地によって香りが違います。
東南アジアの国(タイなど)の生姜の精油と、
日本産の生姜の精油とではビックリするくらい香りが違っていて驚きました。
日本産の生姜の精油の香りは、すりおろし生姜、そのまんまのイメージです。
東南アジアの生姜の精油はもうちょっとキツイ香りで爽やかさ少な目な感じです。
香りは違っても、食べた時の効能はほとんど同じらしいです。
面白いですね。
精油になると、香りが違うということは、
含まれている成分の種類や割合が違うことになるので、
効能も少し変わってくるんだろうと思います。
食べて体を温めてくれる【生姜】から採れる精油にはどんな効能があるでしょうか?
“ジンギベレン”はその名からも、生姜の精油に含まれる成分の代表格とわかります。
【生姜】の学名は、Zingiber officinale。
Zingiber=ジンギベレン、そっくりですよね。
胃を健康にする作用や解毒作用、消臭作用、保温作用、消炎作用などがあり、
風邪の初期症状や冷え性の緩和、神経痛の改善、
コレステロールや血圧を低下させる働きなどがあると言われています。
β-セスキフェランドレンには鎮痛・鎮静作用などがあります。
香りに爽やかさを加えているのはゲラニアール。
高い殺菌力と鎮静作用などがあります。
お口から食べられる植物の精油は、たいてい胃腸に良い作用を持っていることが多いので、
胃腸のトラブルには実際に食べる(精油ではなくて生姜そのものの方を)のもいいですね。
柚子や橙、山椒や生姜などの精油を使うと、お部屋が美味しそうな香りで満ちます。(笑)
食欲が刺激されそうですよね。
実際、お客様と食べ物の話になることがよくあります。
やっぱり、食欲が刺激されていますね(笑)。
食べてよし、精油として使ってよしの生姜。
お花や森の香りだけでなく、こんな美味しい香りもあることを今回はお伝えしてみました。
是非、お試しあれ!
【生姜】
科・属: ショウガ科ショウガ属
学名: Zingiber officinale
抽出部位: 根茎
抽出方法: 水蒸気蒸留法
原産国: 日本
採集: 高知県
主な芳香成分: α-ジンギベレン、β-セスキフェランドレン、ゲラニアール
科・属: ショウガ科ショウガ属
学名: Zingiber officinale
抽出部位: 根茎
抽出方法: 水蒸気蒸留法
原産国: 日本
採集: 高知県
主な芳香成分: α-ジンギベレン、β-セスキフェランドレン、ゲラニアール
(ちゅ楽) 2020年3月 9日 15:10
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