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アロマのお話 2019年4月

春の眠気とアロマ

この時期になると、“春眠暁を覚えず”という言葉が頭に浮かびます。
何だか眠くて仕方がない春、のイメージでしたが、
本来の意味は、春はぐっすり眠れるものだから、夜が明けたのに気付かず寝坊してしまう、なんだとか。
はてさて、春は何だか眠くて仕方がないと感じる理由はどこにあるのでしょうか?
調べてみることにました。




眠くなる理由 その①

暖かくなって、シベリア寒気団の勢力が弱まると、日本付近で気団がぶつかって、気圧の谷や尾根が作られます。
気圧の谷には低気圧が、気圧の尾根には高気圧が発生し、
この低気圧と高気圧が目まぐるしく入れ替わって移動していくので、
春は天気が変化しやすいのだそうです。
気圧の変化に、内耳にある気圧センサーが反応し、脳へと情報が伝わります。
日をおかず天候が変化する春は、ひっきりなしに脳へと報告がされている感じでしょうか。
その結果、自律神経が乱れると、体に様々な変調が起きます。
交感神経が活発になると痛みを感じ、副交感神経が活発になると、だるくなったり眠くなったり。
春の眠気の理由のひとつが、目まぐるしい気圧の変化なのですね。


眠くなる理由 その②

春は寒暖差の大きい季節です。
朝晩の寒さと昼間の暖かさで生じる気温差や、昨日と今日とで違う季節かと思うほどの気温差、
「着るものに困る」なんて話がよく聞かれます。
この気温の変化に対応しているのが、やはり自律神経です。
自律神経大忙しですね。
この自律神経のバランスが崩れると、だるくなったり眠くなったりと体調に影響します。


眠くなる理由 その③

春は変化の多い季節。
新入生、新入社員となる方や、職場の移動も多いシーズンですね。
駅の定期券売り場が混雑しているのも、春ならではです。
自分自身には大きな変化がなくても、職場にやって来た新しい人への対応、いつも以上に混み合う電車など、
周囲に起きた変化で、知らず知らずのうちに緊張状態が続いているかもしれません。
緊張状態が続くというのは、交感神経が優位な状態が続いているということ。
副交感神経との入れ替わりのバランスが崩れると、眠っても疲れが取れにくくなります。
疲れが取れなければ、昼間に眠くなることも起きますね。


さてさて、春の眠気と自律神経は関係が深いようです。
夜は、スマホやゲームを遠ざけて、体を温かくし、
副交感神経を優位な状態にしてリラックスを心がける。
朝は、朝日を浴びて、温かい飲み物を飲み、交感神経をスイッチオン。
交感神経と副交感神経がバランスよく働くようにしてあげることが肝要です。

ここでアロマの活用が登場です。
“バランスを整える”のはアロマの得意分野なのです。
森を歩いていて、花を見て、リラックスし心穏やかになった経験はありませんか?
森の木や花の香りは、植物から揮発している芳香成分です。
この芳香成分には、交感神経が優位になっている人には副交感神経を活発にし
副交感神経が優位になっている人には交感神経を活発にする働きがあります。
アロマトリートメントで使用する精油というのは、この芳香成分です。
ですから、アロマトリートメントを受ける効果には、
ストレスやプレッシャーなど緊張状態が続いている方にはリラックスを、
やる気が起きなかったりだるかったりと言う場合にはシャキッと元気を、となります。

明日への活力と癒しにアロマトリートメント、春のおすすめです。




この記事を書いた人


   ヨガも本格的に学び
体を知り尽くしたスペシャリスト
   生長 真起子
Makiko Ikunaga


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