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アロマのお話 和精油【yuica】日本産アロマ 2ページ目

精油の紹介☆水目桜

水目桜

聞きなれない名前かもしれません。

成分のほぼ100%がサリチル酸メチルである水目桜の精油はとても特徴的な香りをしています。

正に“湿布”!

とても主張の強い香りです。

どの香りとブレンドしても、湿布の香りが勝ってしまうので、

湿布の香りが苦手な方には、少々辛い香りです。

ですが、

さすが“湿布の香り”サリチル酸メチルだけあって、

筋肉のハリやコリ痛みのある方には効果的です。

そして、このサリチル酸メチル、エステル類に分類されます。

エステル類の作用には、抗炎症作用、抗痙攣作用、神経系の鎮静作用などがあります。

神経系の鎮静作用=リラックスするんです、この“湿布の香り”。

メーカーさんで実験したところ、

グレープフルーツの香りよりも水目桜の香りの方が、脳がリラックスしていたそうです。



この水目桜、別名をヨグソミネバリ(夜糞峰榛)、アズサ(梓)などと呼ばれます。

夜糞ってひどい…。

その香りが名前の由来だそうですが、蒸留する前の枝の匂いを嗅いでみましたところ、

精油よりも、より爽やかで良い香りでしたよ。

昔の樵さんは仕事に疲れると、水目桜の皮を剥いで、

湿布代わりに肩や腰に貼っていたそうです。

剥いだばかりの樹皮は、瑞々しい香りでした。

ちなみに、

皇太子徳仁親王のお印【梓】はノウゼンカズラ科のキササゲの花なので、

水目桜とは別物です。



ちょっと話が横に逸れますが

古代ギリシャ人は柳の木からサリチル酸を抽出して服用していたと言われています。

古代ギリシャ人も鎮痛剤が欲しかったのですね~。

s-Salix alba.jpg 日本でも、かつて「柳で作った楊枝を使うと歯がうずかない。」という伝承があったそうで、

柳の樹皮や葉に鎮痛作用・抗炎症作用のあることが知られていました。

今日でも解熱鎮痛剤として使用されているアスピリンは、

柳の樹皮から抽出したサリチル酸をヒントに合成されたお薬です。



一方、サリチル酸をエステル化するとサリチル酸メチルが生成され、

こちらが湿布薬に使われている成分となります。

水目桜は天然の湿布薬なんです。

樹皮の見た目が桜に似ていることから“桜”と名前についていますが、

水目はカバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹です。

樹皮に傷をつけると水のような油が滲みだしてくるので【水目】と呼ばれるようになったそうです。

肩こり・腰痛・筋肉のハリなどでお悩みの方、

天然の湿布薬水目桜をお試しください。

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水目桜
科・属: カバノキ科カバノキ属
学名: Betula grossa  
抽出部位: 枝葉
抽出方法: 水蒸気蒸留法
原産国: 日本
採集: 野生
主な芳香成分: サリチル酸メチル


 

この記事を書いた人


   ヨガも本格的に学び
体を知り尽くしたスペシャリスト
   生長 真起子
Makiko Ikunaga

精油の紹介☆姫小松

松葉が柔らかく短めな姫小松は、

その名が表す通り、どことなく女性らしさを感じる優しげな松です。

北海道から九州までに自生する常緑針葉樹で、高さが20mに達するものもあるそうです。

赤松や黒松などが二様松であるのに対し、姫小松は針状の葉が5本ずつの“五葉松”です。

5本の葉を束ねるとちょうど円になるんですよ。

松葉というと、ツンツン尖ったイメージですが、姫小松の松葉は柔らかくしなやかです。

飛騨地方では、建築材として屋根を支える梁に多く用いられ、

雪深い飛騨で、民家の屋根に積もる雪の重みを支えてきました。

木目が細かく、柔軟で狂いが少ないことから、「木型」に使われたりもするそうです。

盆栽としても人気があるそうですよ。

一年を通じて緑の葉をつけ、千年の樹齢を保つとも言われる姫小松は、

長寿や夫婦和合の意味を持ちます。

こちらは、葛飾北斎の【姫小松に海老】。

s-hokusai021_main (1).jpg縁起のいいもの一杯の絵です。



姫小松は、松科の精油独特のツーンとした刺激臭がなく、香りは優しく深みのあるものです。

姫小松の精油には、木部からと枝葉から抽出されたものとの2種類があります。

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同じ姫小松と言っても、抽出部位によって香りが違います。

木部から抽出された精油は

森林浴の時に感じるような清々さと、刺激臭がなく落ち着いた気分を誘う香り。

枝葉部から抽出された精油は、

青々した清々しさの中に柔らかな甘みを感じる香り。

ちゅ楽では主に枝葉の部分から抽出された姫小松の精油を使用しています。

それは、枝葉部から抽出された姫小松の精油には、ネロリドールが15%以上も含まれているから。

ネロリドールは、その名が示す通り、ネロリの特徴成分です。

学名を【Citrus aurantium】というネロリの精油は、

ビターオレンジのお花から水蒸気上療法で抽出されます。

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このビターオレンジ、日本では「橙」と呼ばれています。  

そう、お正月の鏡餅の上に飾られている、あれ、です。

s-kagamimoti.jpg 「代々」繁栄するようにと、「橙」と言葉をかけて、使われる橙です。


ネロリの他にもネロリドールを含む精油はありますが、樹木の精油では珍しいです。

可愛らしいビターオレンジのお花からと姫小松の松葉からと、

同じ成分が抽出されるなんて、ちょっと不思議ですね。


ネロリドールには、

女性ホルモン様作用や、皮膚細胞成長促進作用、鎮静作用、抗炎症作用があります。

女性ホルモンに働きかけたり、皮膚細胞の成長に働きかけたりと、

女性には嬉しい効能を持っている姫小松なのです。

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姫小松

科・属: マツ科マツ属
学名: Pinus parviflora
抽出部位: 枝葉
抽出方法: 水蒸気蒸留法
原産国: 日本
採集: 野生
主な芳香成分: α‐ピネン、ネロリドール、β‐ピネン、サピネン、ミルセン、リモネン

 


この記事を書いた人


   ヨガも本格的に学び
体を知り尽くしたスペシャリスト
   生長 真起子
Makiko Ikunaga

精油の紹介☆黒文字

「何を着て寝ますか?」 「NO.5を数滴。」

s-11_sc_beerman_bras_plies.jpg出典: http://inside.chanel.com/ja/marilyn/marilyn-and-no5/11_sc_beerman_bras_plies


マリリンモンローがシャネルNO.5をまとって眠るというのは有名なお話でした。

眠る時に利用するのにおススメな理由がシャネルNO.5にはありました。

それは

シャネルNO.5の原料として使われていたのが“ローズウッド”だから。

リナロールを80%以上も含むローズウッドの精油は、

ウッディーな中にもバラに似たフローラルな芳しい香りが特徴。

この香りに包まれることで、深いリラックスを得て眠りに導かれます。

リナロールはラベンダーなどにも含まれるモノテルペンアルコールのひとつで

鎮静作用・血圧降下作用・抗不安作用・神経強壮作用・疲労回復作用などの効能があります。

お休み前のリラックスにはとても良いのです。
(現在のシャネルNO.5には化学香料を使っているようなので、不眠解消の効果は望めません。)

ローズウッドは、家具材料や香料材料として好まれ、乱伐が続いたため枯渇の危機にあります。

そのため、ローズウッドの精油をアロマテラピーに利用するのは難しくなっています。

ブラジル政府の保護下で植林が進んでいますが、非常に成長の遅い木なのだそうで、

絶滅の心配をせずに利用できるようになるのには、時間がかかりそうです。

そこで注目を集めだしたのが“黒文字”。

かつては、海外へ輸出されていたこともある“黒文字”の精油ですが、

最近では、知る人も少なくなりました。

ちゅ楽で使用している“黒文字”の精油の主成分もリナロールで、50%以上も含まれています。

成分バランスも香りもローズウッドとよく似ています。

s-kotoha_graph_k.jpg黒文字は、クスノキ科(ローズウッドもクスノキ科))の落葉低木で、

日本ですと楊枝に使われる材として知られています。

関西の方は、楊枝のことを「黒文字」と呼ぶこともあるそうですね。

小枝の部分に黒い斑点がある様子が、文字のように見えることから

「黒文字」と呼ばれるようになったと言われています。

リラックス効果のあるリナロールには殺菌効果もあり、

楊枝はかつて歯のお手入れをするためのものでした。

楊枝の起源はインドだそうで、平安から鎌倉時代に日本へと伝わった仏具なのだそうですよ。

黒文字は本州・四国・九州などに分布して生えているそうです。

枯渇が心配されるローズウッドと違って、黒文字の精油を採取するのは小枝の部分です。

木の幹を切ることがないので、山のお手入れをしてあげると増えていくとメーカーさんからお話を伺っています。

植物の恩恵にあずかる私達人間。

黒文字にも山にも優しい利用の仕方をしていきたいものです。

s-04.jpg黒文字

科・属: クスノキ科クロモジ属
学名: Lindera umbellate
抽出部位: 枝葉部
抽出方法: 水蒸気蒸留法
原産国: 日本
採集: 野生
主な芳香成分: リナロール、1.8シネオール、リモネン、α-ピネン、カンフェン

 



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   ヨガも本格的に学び
体を知り尽くしたスペシャリスト
   生長 真起子
Makiko Ikunaga



和精油の人気NO1! 匂辛夷「ニオイコブシ」

先日、和精油の取引をさせて頂いている
yuicaさんから「ニオイコブシ」の精油についての
メールを頂いたので、ご紹介したいと思います。



飛騨高山のyuicaの森は、
この時期から一気に秋の装いとなり、
動植物も人々も長い冬の準備に備えます。
 
特に落葉樹のクロモジ、ニオイコブシ、ミズメザクラは、
5月からほんの数か月の間に、
目一杯の太陽を浴び、
エネルギーを貯め込んできました。

本格的な落葉シーズンを迎える前に
抽出しているこれらの精油は、
まさに、今が精油パワー全開です。
 

そこで、今月は、
毎年春一番に花を咲かせる
「ニオイコブシ」を紹介させていただきます。


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モクレン科モクレン属
抽出部位:野生種枝葉部
採取地:飛騨高山
抽出方法:水蒸気蒸留法



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<オキサイド類>
1.8シネオール…27%

<アルデヒド類>
ゲラニアール…19%
ネラール…14%

<モノテルペン炭化水素>
パラシメン…9%
β‐ピネン…6%など

<フェノール類>
アネトール…1%

<ケトン類>
カンファー…1%
(名古屋大学調べ)


(余談 byちゅ楽)
精油の成分分析は
物理の勉強みたいで・・・
なんじゃこりゃ!!

ってなりますが、
理屈が分かると、意外と楽しいものです。
こんな成分が入っているから
こんな効果もあるんだな。

ってな感じで
理解が深まるんですよ。


(原文に戻ります・・・)
成分はオキサイド系の1、8シネオールや、
アルデヒド系のゲラニアールとネラールが主成分で、
甘いレモンのような香りが特長です。

そして、その成分から、ニオイコブシの精油は、
人の集中力を高め、気分を高揚させる力がある事が分かります。
ただし、大量に使うのは控えた方が良く、
皮膚刺激性に注意してください。


(余談 byちゅ楽)
1.8シネオールは、
ユーカリの精油に
入っていることも有名ですね。
炎症や痛みを和らげる作用が
ある言われています。


ゲラにオールは、
ローズ・ローズゼラニウムなどの精油に
含まれています。
抗菌・抗不安・皮膚弾力回復などの作用が
あると言われています。




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ニオイコブシは別名タムシバと呼ばれ、
タムシバは噛む柴(カムシバ)が訛ったもので、
昔からその葉を噛んで元気になっていた木です。
日本薬局方に記載される生薬の「辛夷(しんい)」で、
耳鼻咽喉の漢方として有名です。


<主な機能>
抗炎症と免疫力を高める働きで呼吸器の不快症状を緩和
→風邪、咽頭炎、鼻炎、咳、痰

鎮痛、抗炎症で、こわばりや痛みを緩和
→肩こり、筋肉痛、神経痛、関節痛、頭痛、月経痛

鎮静しつつ強壮します
→神経疲労、低血圧

うっ滞を除去し、循環を促進
→冷え、むくみ、疲れ

抗菌、抗ウイルス、抗真菌の働きで感染の予防

気持ちが疲れたとき 精神的な疲労を緩和し、バランスを図る
→ストレス、落ち込み、疲労感、無気力、不安定



とても分かりやすく「ニオイコブシ」の
お話を書いて下さったので
記事にさせて頂きました。

読んで頂けたら嬉しいですlovely

そんなyuicaさんの代表稲本さん。
何度かお会いする機会がありましたが
とても、パワフルな方です。

一目お会いすると
こちらも元気を頂きます!

最近では、テレビでもお目にかかるようになりましたね。
yuicaさんの精油も百貨店やトヨタレクサスのイベントなど
多岐にわたって活躍をされています。

稲本さんが新聞に掲載された記事が
添付されていましたので良かったら
読んでみて下さいね。

(携帯&スマートフォンだと見にくいかもしれません・・・)




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飛騨高山へ【和精油yuicaのアロマ体験】vol.6

 

クロモジを抽出した後のチップで足浴。

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足を入れるとほんのり温かくて・・・
心地よい時間です。

クロモジのお茶を飲みながら・・・
みんなでまったりとリラックス

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クロモジの枝を細かくして煎じて頂きました。
クロモジ茶に新鮮なクロモジの葉を入れているのも素敵ですよね。

案内人の北川さんのご趣味で
色々な松ぼっくりを集めているそうhappy02
見たことのない松ぼっくりもsign03

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都会(若干郊外ですが)だとなかなかここまでの大自然と触れ合える
機会が少ないのでとても貴重な体験でしたし、自然の魅力あふれるアロマ体験
ができたので片道5時間半かけて来た甲斐がありました。

この体験を生かして、日本産の精油【和】のアロマの魅力を
沢山のお客様に体験して頂きたいと思います。

ちゅ楽でもお客様に喜んで頂けるような企画を考えていきたいと
思っていますので、お楽しみ~



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最後にみんなで記念撮影

 

おしまい・・・



興味のある方は体験に行ってみてはいかがでしょうか?

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日本産アロマ体験

飛騨高山へ【和精油yuicaのアロマ体験】vol.5

yuicaの精油が生まれる「蒸留所」

精油ができるまでの工程を見学できるのは
とても、ありがたくワクワクしますよね。

この日は、今年行われる岐阜の国体のイベントで
使用するクロモジを大量に抽出していました。

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上に浮かんでいるのが精油。
下にはクロモジの芳香蒸留水。

15キロの枝と葉から20mlの精油しかとれないそうです。
1滴のありがたみを感じますよね。

新鮮なクロモジの芳香蒸留水を少し頂き
口に含んでみました (笑)

苦みがありますが・・・
口の中がとっても爽やかですっきりしました。

スタッフの方は、毎日マウスウォッシュにしているとか・・・


この蒸留水はまだ商品化されていないのでもったいないですね。

私は、化粧水代わりに使用していますが
お肌がとてもツルツルになります。

夏のベタベタした脂性肌にはもってこいの使用感です。

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お土産にこの日に取れた【クロモジの芳香蒸留水】と
クロモジの入浴パウダーを頂きました♡
 
つづく・・・

 
ちゅ楽に欠かせない【日本産精油】のメーカーである『yuica』さんのブログに『ちゅ楽』が紹介されました。
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この記事を書いた人


 物作りと旅行が大好き!
お客様に笑顔と元気を与える存在
新井 恵美子
Emico Arai 

 


 

この記事を書いた人


 物作りと旅行が大好き!
お客様に笑顔と元気を与える存在
新井 恵美子
Emico Arai 

 



飛騨高山へ【和精油yuicaのアロマ体験】vol.4

日本産アロマ体験の続きです。
前回のvol.3は←コチラから。

新緑に囲まれた森の中に・・・
こんな力強い幹を発見!

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何度も生えてきた跡を物語っています。
木は幹を切っても切っても生えてくるほど生命力が強い
 
そんな生命力の源になっている精油を使えることは
とても有り難く思いますね
 
 
初めて水目桜の精油の香りを香った時に
とても衝撃を受けました


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可愛い名前を持っているのに、とてもパンチのある香り
を持っているんです。
 
それは。。。
 
シップの香り
 
成分のほとんどがサルチル酸メチル
アロマテラピストなら、この成分を聞いたら
香っていなくても香りが蘇ってきますよね。
 
そうです
 
まさにウィンターグリーンの香りにそっくりです。
 
 
この水目桜には面白い由来が・・・
 
昔は山に入る木こりの方が、
作業の後に樹皮をはぎとって肩や腰に貼っていたそうです。
まさに、筋肉疲労の時に使うとBESTなオイルです。
スポーツアロマに最適ですね~
 
これが、良くほぐれます。
檜や柚子とブレンドすると、まろやかな香りになるんです。
 

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昔の人の知恵や感覚ってすごいですよね。
そんな、水目桜の樹皮は、ツルっと剥けるんです。
剥いたあとの木もツルツルです
 
作用は・・・
緊張緩和・鎮静・鎮痛・鎮痙・消炎
 
驚きの精油でした

つづく・・・
 

山椒(サンショウ)

ちゅ楽で『和』アロマトリートメント
2012年に取り扱いを始め、最近ではすっかりおなじみとなってきました。


西洋精油とはまた違う香りに驚きと

馴染みある香りにゆっくりリラックスして頂いております

今回ご紹介する

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 山椒(サンショウ)
 
ウナギの蒲焼を食べる時にかける
粉山椒を想像しませんか?
 
うなぎに山椒をかけるのにも訳があるのです。
 
山椒を生薬として使う場合に
湿気を追い払い胃腸を温め消化を促進する
効果があると言われています。
 
土用の丑の日の時期は湿気が多い為、
胃腸の機能が湿気によって弱くなり
食欲不振や消化不良を起こしやすい。
 
また、ウナギは栄養満点で夏バテ防止にもなるが
若干油っぽくて消化が悪い。
 
そこで、うなぎに山椒をかけて食べることによって
最適の組み合わせの「食」に変化するのです。
 
 
そんな山椒はアロマの精油に変化しても
同じような作用を働きかけてくれます。
 
山椒の果皮から精油を抽出します。
香りは、レモンの香りに近い香りになります。
西洋の精油で言うと
シトロネラの香りにそっくりです。

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柑橘系の香りなので
(山椒はミカン科なので当たり前なのですがね)
リラックス効果も高く神経の緊張も解いてくれます。
消化促進血行促進うっ帯除去活力UP
抗菌防虫etc
 
効果があると言われています。
 
匂辛夷(ニオイコブシ)の優しい甘い香りと
檜にほんの少しスパイシーなレモンの香りに似た
山椒をプラスしたブレンドオイル。
 
私はとても好きです

飛騨高山へ【和精油yuicaのアロマ体験】vol.3

和精油の中でも一番人気の香りが・・・
ニオイコブシの精油。
 
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葉・枝から抽出しているのに、
このフローラルな優しい甘い香りはなんだ~?
と思ってしまうほどです。
 
森の案内人。北川さんが
「葉っぱをかじってごらん」
 
皆がいっせいにニオイコブシの葉をパクリ
 
「お~っ。葉っぱが甘い
鼻から甘い香りがふわ~っと抜けます。
 
精油よりも甘さが強く感じました。
 
和名は【タムシバ】。
シバは柴刈の柴で、【山の木】という意味。
タムは【噛む】が変化したものだそうです。
 
昔は山で遊ぶ子供たちのおやつになっていたそうです。
 
そんな、由来を聞きながらの説明がとても面白く
興味がどんどん湧いていきます。
 
モクレン科と聞くと、納得する香りです
作用は・・・
 
抗炎症・鎮痛・消化促進・抗ウイルスなどがあると言われています。
 
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ちょっと入っただけなのに・・・
迷子になりそうなくらい、生い茂っています
 
 
つづく・・・
 

日本産アロマ体験
vol.6【抽出後のチップで足浴】


ちゅ楽に欠かせない【日本産精油】のメーカーである『yuica』さんのブログに『ちゅ楽』が紹介されました。
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飛騨高山へ【和精油yuicaのアロマ体験】vol.2

飛騨高山へ【日本産アロマ体験】vol.1
の続きです。

ゆったりとした時間が流れた食事が終わり・・・
早速、へ案内して頂きました


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裏山への入り口。
見渡す限り山で囲まれています

森の案内人北川さんです。
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森の植物の話を沢山していただきました。
北川さん。
とても楽しい方です。

クロモジの葉
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お料理にも出てきましたが・・・
和菓子に付いてくる楊枝もこの黒文字の枝が使われています。

抗感染・免疫up・鎮痛・抗不安作用があるといわれています。
抗菌作用を知ってか、
昔から枝を歯ブラシや爪楊枝として用いられていたそうです。

なんと!
このクロモジ・・・
ローズウッドと成分が似ているんです!




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精油にはないけれど・・・
ホオの木。
岐阜では「ホオ葉みそ」が有名ですね。

DSC_0446.jpg 
大きい葉っぱ~ぁ
ホオの葉のを使って
↓こんな感じで料理に使います。

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お次は・・・
ヒメコマツ。
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他の松の葉は2枚ですが、ヒメコマツは5枚からできています。
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5枚になっているのが、見にくいでね・・・
松ぼっくりも松によって形が違うんですよね。
赤松と姫小松の松ぼっくり区別がつきますか?

撮るの忘れました・・・

ヒメコマツは抵抗力up・免疫up・細胞修復・自律神経の調整。


今では西洋の精油が主流ですが、日本産の和精油もなかなか良いものです。
馴染みのある香り、なんだか「ほっ」とするような心地よさ
日本人ならではの感覚なのでしょうか?

日本産の樹木精油の原料は、
間伐材だったり木材として使用できない枝葉から作られているそうです。
狭い個所に木々が密集してそれぞれが成長を妨げないように、
木を「間引き」しているのです!

決して森林破壊をしているんではないのです!
むしろ、森林保護になっているんですよね。

昔は、人が生活に必要な樹木をほどよく切ることで、
バランスが保たれていたが、近代化によって人が森へ入らなくなり
日本の森は荒れ放題になってしまったとのことです。

この樹木の精油は生態系の保全であり
その木を有効利用しようと生まれたものだそうです。


実際に森林を目の前にしてお話を聞くと
セラピストとして役に立てることはないかと
色々なことを考えてしまった・・・


つづく・・・

日本産アロマ体験

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