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整体のお話 2018年6月

その肩こり、腰痛、耳鳴り、めまい、吐き気...もしかしたら気象病かも??

真夏のような日差しが眩しい今日ですが、夏は台風シーズンです。
みなさん台風が近づくと調子が悪くなったりしませんか??

 

低気圧により体に不調を感じる人が多い


なんと日本人のおよそ6割が、台風などの気圧の低下が原因で
頭痛腰痛、肩こり、腰痛、めまいなど、
体に何らかの不調を感じるそうです。
このように、気象や天気が悪化すると発症したり、
症状が悪化するものは『気象病』と呼ばれています。
 
気象病には、
痛み、めまい、狭心症、ぜんそく、低血圧、鬱など、
様々なものが含まれます。
特に痛みは昔から『古傷が痛むと雨が降る』などの言い伝えがあり、
天気との関係が知られてきました。
一方で天気とこれらの不調の関係性が不明瞭だったために、
「気のせい」「こじつけだ」などと思われていたのも事実です。
 
 

では気象病になってしまう原因は??


気象病になってしまう原因として、
気圧の低下により空気中の酸素の量が減少してしまうこと
がひとつとして考えられています。
 
交感神経の働きが制限されて、
逆に副交感神経の働きが優位になることにより、
自律神経のバランスが崩れて、頭痛、倦怠感、食欲不振などの症状が出ます。
 
急激な気圧の変化によって、血管が膨れて、神経を圧迫してしまうのです。
もう一つは
気圧の変化によって、体にかかる圧力が低下し、
血管が拡張しやすくなってしまうことが原因です。
 
ではどうしてこん症状が出るのか。
それはなんと私たちの耳『内耳』が関係しているとか。
「内耳」が敏感な人が台風などの低気圧の影響を受けやすいそうです。
「内耳」で気圧の変化を感じると、
センサーでキャッチした気圧の変化の情報が脳へと入り、自律神経系を活性化させます。
自律神経系には交感神経と副官刊神経系とがありあますが、
天気痛を持つ人は何らかの原因で、内耳が気圧の変化に敏感なため、
少し気圧が変化しただけでも、過剰に脳に情報が伝わり、
交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。

交感神経が活発になれば痛みを感じるし、
副交感神経が活発になれば痛みを感じるし、
副交感神経が活発になればだるくなったらり、眠くなったりします。
気象痛で痛みがひどくなるのは交感神経が活発になりすぎて
痛みの神経を直接刺激したり、血管が過剰に収縮して痙攣し、
血管の周囲の神経を興奮させるからだと考えられているそうです。


低気圧よる不調になった時に出来る対策は??

対策1
深い呼吸をして酸素を体内に摂りいれる。
血液中の酸素が少なくなって血流が悪くなっているので、
深い呼吸でたっぷり体に酸素を取り込みましょう。
腹式呼吸がおススメです
 
対策2
ゆっくりと湯船につかって交感神経が優位になるようにする
体温を高めて血流をよくしましょう。
 
対策3
体の中の余分な水分を出して、血行を良くする
むくみを解消してあげることが大事です。
体の中から余分な水分を排出し、血行をよくしましょう。
軽めのスクワットや踏み台昇降運動、軽めのお散歩などがおススメです。
 

予防には〇〇が最適

気象病の、頭痛、めまいなどの症状がでると、
ついつい痛み止め鎮痛剤を飲みたくなってしまいますが、
実は多くの方が一度はお世話になったことがあるかもしれない
意外なものが気象病には効くそうです。
 
それはなんと・・・「酔い止め」
車酔いも内耳の平行感覚が狂う点では、気圧の変化と同じメカニズムだからです。
吐き気だけでなく、めまいや頭痛の予防になり、内耳にある神経を鎮めて、
リンパの流れをおとなしくする作用があるそうです。
 
頭痛や関節の痛みがあるからと、鎮痛剤を飲んでもあまり効果がなく、
三半規管を正常に喪ぞしてくれる薬がいいようです。
さらに、乗り物酔いと同じように、
台風や低気圧が近づいてくる前に飲むのが最も効果的だそうです
 
アロマトリートメント整体で自律神経を整えるのも効果的です。
ちゅ楽のアロマトリートメントは
日本人の慣れ親しんだ香りである「日本の森から生まれたアロマ」
を使用してトリートメントします。
精油に含まれる成分が心と体の緊張ををリラックスさせ、
自律神経を整えるお手伝いをします。
また、整体やほぐしのコースで、
背骨の歪みを整えることで自律神経を整える効果も期待出来ます。

天気が崩れるタイミングで、頭痛や吐き気、立ちくらみなどの
カラダに不調を感じる方

是非ご相談ください!
お客様のご要望や、お話を伺って、
お一人お一人に、最適なコースを提案させて頂きます!!


この記事を書いた人

    
お客様の心と体を癒すスペシャリスト
手から伝わる温もりは極上。
     三浦 雅美
Masami miura

肩こり解消に効果的なストレッチ&トレーニング④ 前鋸筋編




肩こり解消の救世主は前鋸筋!?


肩こりに関係する筋肉で僧帽筋肩甲挙筋菱形筋と書きました。
この3つの筋肉は、肩こりにとても関係する重要な筋肉ですが、最後に
もうひとつ大事な筋肉があります。
 
それは、前鋸筋です!!
 
前鋸筋は、肋骨から肩甲骨に付着する筋肉で、腕を動かす時に非常に
重要な筋肉で、肩こりの原因になることが多い筋肉なんです。
 
まだまだ、肩こりに関係する筋肉はありますが、ご興味がある方は
読んでみてください。
 
 
肩こりに関係する筋肉 前鋸筋
 

1.前鋸筋の構造

 
  
 
起始 第1~8肋骨の外側中央部
 
停止 肩甲骨の内側縁
 
作用 肩甲骨の外転(肩甲骨を背骨から離す)
 
   上方線維:肩甲骨の下方回旋
 
   下方線維:肩甲骨の上方回旋
 
運動貢献度の順位
 
  肩甲骨外転 肩関節外転 肩関節屈曲
1位 前鋸筋 三角筋(中部) 三角筋(前部)
2位 小胸筋 棘上筋 大胸筋(上部)
3位   前鋸筋 上腕二頭筋
4位   僧帽筋 前鋸筋
  
前鋸筋は、肩甲骨の外転(背骨から離れる)の主力筋で上方回旋や
下方回旋でも作用する働きがあります。
他にも、肋骨に付着しているので呼吸の補助筋としての役割もあります。
大きく息を吸う時に、活動してます。
 
 

2.肩甲骨と上腕骨の関係に前鋸筋が必要

 
人は、いろいろな事をするのに腕を使っています。パソコンをする時、
荷物を上の棚に上げる、腕を伸ばして物をとる・・・etc
いろいろな動作で、腕が自由に動く為には土台となる肩甲骨が大事です。
 
腕を回したり、腕を上げたりするときに関係している関節が肩甲上腕関節と
肩甲胸郭関節があります。

○肩甲上腕関節
  


○肩甲胸郭関節

 
この2つの関節が協同して動くことで、腕を自由に動かすことができます。
 
腕を動かす際に、土台である肩甲骨が適切な位置に移動して、上腕骨と
連動して動いています。
この時に、前鋸筋が肩甲骨を外転させたり、上方回旋させるという重要な
役割を持っています。
つまり、腕を自由に動かすには、前鋸筋が働いて肩甲骨を適正な位置で
土台作りをしているということなんですね。
前鋸筋は、肩甲骨を動かすだけではなく、腕を動かすにも大事な筋肉の
ひとつといえます。
 
 

3.前鋸筋は肩こりの原因にも・・・

 
前鋸筋は、肩甲骨を外転させる働きをします。肩甲骨を外転した状態から
さらに腕を前に伸ばすと前鋸筋がより収縮します。
 
日頃からパソコンを使ったデスクワークをしている方は、腕を前に
伸ばした姿勢が多いため、肩甲骨が外転し前鋸筋が硬くなっていることが
あります。
前鋸筋の過緊張が起きて、血流が悪くなり柔軟性が低下し、硬くなると
だんだんと猫背の姿勢になりやすくなります。
 
菱形筋のページでも書きましたが、肩甲骨が外転位に保持される状態が
続くと、胸椎が過後湾してしてしまい、猫背になってしまいます。
前鋸筋は、菱形筋とともにバランスよく収縮と弛緩が大事なんですね。
 
 

4.前鋸筋ストレッチ

 
前鋸筋が収縮すると、肩甲骨を外転(肩甲骨を背骨から離す)させます。
ということは、前鋸筋のストレッチするには、肩甲骨を内転せせれば
いいんです。
 
 
壁のところに立って、伸ばしたい方の腕を壁にひっかけます。そのまま
壁から体幹だけを出して、前に少しだけ倒れこみます。
その時に、肩甲骨を内転させてあげると効果的です。同時に胸の前に
ある小胸筋もストレッチできます。
前鋸筋が伸びているのを感じましょう。呼吸も忘れずに!
30秒づつ行いましょう。
 
 

5.前鋸筋トレーニング

 
 
鍛えたい方の手にダンベルを持って、肘を伸ばした状態から垂直に腕を
伸ばします。そこから、肩甲骨を床から浮かすように手を天井に向かって
伸ばします。肩甲骨を意識してゆっくり手を伸ばしてください。
1回1回を丁寧に、10~15回を目安に行いましょう!
 
 

 
前鋸筋は、菱形筋と関係が大きく、片方が収縮している時にも片方が
伸張したり弛緩したりしています。なので、交互に鍛えてあげると
筋バランスが良くなってきます。
 
腕立て伏せの状態になります。腕は伸ばしたまま、ゆっくりと両肩甲骨を
内側に引き寄せます。その後、ゆっくりと両肩甲骨を引き離すように
外側に動かします。その時、床を押すようにすると効果的です。
1回1回を丁寧に、10~15回を目安に行いましょう!
 
 

6.まとめ

 
前鋸筋は、あまりご存知のない方が多く目立たない筋肉ですが、肩甲骨の
動きや腕の動きにとっては、とても重要な筋肉です。
そして、前鋸筋の過緊張が肩甲骨を外転させ、猫背の姿勢になりやすく
もなります。そうなると肩や背中の負担が大きくなり肩こりの原因にも
なってしまうのです。
 
あなたの肩こりは、前鋸筋が原因かもしれません。
 
ストレッチやトレーニングを参考に、効果を実感してみてください。
 
もしも自分では、どうしようもないぐらい辛い肩こりの方は、
ご相談ください。
スポーツ整体の説明や金額はこちら
 

この記事を書いた人



 沖縄生まれ沖縄育ち、
カラダがつらい時に頼れる存在です。
 佐久眞 正己
Masami Sakuma

肩こり解消に効果的なストレッチ&トレーニング③ 菱形筋編



あんたの肩こりの原因は菱形筋かもしれません!

肩こりに関係する筋肉で僧帽筋肩甲挙筋と書きました。
この二つの筋肉は、首から背中にかけてついている筋肉ですが、そこに
もうひとつ大事な筋肉があるんです。
 
それは、菱形筋です!!
 
菱形筋は、肩甲骨の内側から脊柱についていて、広背筋や僧帽筋の
深層部にある筋肉です。この菱形筋も肩こりに関係しているんです。
 
 
まだまだ、肩こりに関係する筋肉はあるので、ご興味がある方は読んで
みてください。
 
肩こりに関係する筋肉 菱形筋

1.菱形筋の構造

 
●菱形筋には、小菱形筋と大菱形筋があります。
 
 
●小菱形筋   起始 第6~7頸椎の棘突起
 
        停止 肩甲骨の内側縁上部
 
        作用 肩甲骨の内転、拳上、下方回旋
 
 
●大菱形筋   起始 第1胸椎~4胸椎の棘突起
 
        停止 肩甲骨の内側縁下部
 
        作用 肩甲骨の内転、拳上、下方回旋
 
運動貢献度
  肩甲骨内転 肩甲骨下方回旋 肩甲骨拳上
1位 僧帽筋(中部) 大菱形筋 僧帽筋(上部)
2位 大菱形筋 小菱形筋 肩甲挙筋
3位 小菱形筋 小胸筋 大菱形筋
4位     小菱形筋
菱形筋が収縮すると、肩甲骨を内転させる働き(肩甲骨を背骨に
引き付ける)をします。
肩甲骨の内側縁下の方を上に引っ張るので、肩甲骨の下方回旋させる
働きもあります。
 
 

2.菱形筋が弱っていると猫背になりやすい

近年、職場でのパソコン作業が増えてデスクワークが増加しています。
それと同時に、スマホの普及もどんどん増えていて、このブログを
読んでいる方もスマホで読んでいるのではないでしょうか。
 
このデスクワークやスマホを見ている姿勢が、猫背といった不良姿勢に
なっていることが多いと思います。
 
猫背は、肩甲骨が外転位(肩甲骨を外側に離す)に保持された状態になり、
胸椎(肩甲骨の間の背骨)が過後湾(背骨が後ろに丸くなる)しています。
 
外転位が続くと菱形筋が伸ばされ、虚血状態になり、それが続くと慢性的な
不良姿勢と変化を起こすことになるんです。
 
そして、デスクワークなどでカラダの前で何かの作業をしていると
大胸筋(胸の筋肉)が過度の緊張状態になっていることが多く、大胸筋の
緊張が続いて短縮してしまうと、常に肩を前方に引っ張ってしまう為、
その反対側にある菱形筋が働きずらくなります。
 
もしも、菱形筋が筋力低下していると、大胸筋に引っ張られてしまい、
猫背が加速して不良姿勢になるということです。
 
 

3.菱形筋は肩甲骨の安定と肩こりに関係する

肩甲骨は肩甲胸郭関節により、肋骨の上で結合しています。
肩甲胸郭関節は、肩関節や膝関節とは違って、骨と骨で連結していなくて、
安定性が保たれていません。
 
つまり、宙に浮いている状態で固定されているんです。とは言っても筋肉で
安定しているんですけどね。
 
骨の連結がなく、筋肉で固定されているということは、肩甲骨は非常に
可動性の高い骨であると言えます。肩甲骨がガチガチに硬くなっていると
腕をが自在に動かすことが難しくなり、生活に支障がでます。
 
宙に浮いている肩甲骨のポジションや安定性に関係しているのが、菱形筋
なんです。他にも僧帽筋や肩甲挙筋、前鋸筋、小胸筋、肩甲下筋があります。
 
これらの筋肉が過緊張を起こしたり、筋力低下を起こすと肩甲骨の
ポジションが変化し、不安定が増大します。
 
不安定が増大すると、肩甲骨を安定させようと筋肉が緊張するという
悪循環に陥ってしまうのです。
 
それが、肩こりとなって出現しています。肩こりの多くは、肩甲骨の
位置が下がっていたり、肩甲骨が外転し肩が前に出ているなどの肩甲骨の
位置に問題があることがとても多いんです。
 
 

4.菱形筋ストレッチ

ストレッチは、筋肉を伸ばすことを言いますが、菱形筋は先ほども
言いましたが、猫背の姿勢になっていると常に伸ばされている状態で
血流が悪くなっていることが多いので、菱形筋のストレッチと緩める
ストレッチの両方をすると効果的です。
 
①伸ばすストレッチ
 
 
胸の前で手を組み,そのまま腕を前に伸ばしていき、肩甲骨と肩甲骨の
間が伸びているのを感じましょう。呼吸も忘れずに!
30秒行いましょう。
 
 
②緩めるストレッチ
 
 
胸を張って、カラダの後ろで手を組みます。そのまま、胸を前に突き出す
のと同時に、腕を少し上にあげていきます。腕を上げ過ぎてしまうと
力が入ってしまうので注意しましょう。緩めることが大事なストレッチ
なので、力を抜いてリラックスを心がけてください。

 

5.菱形筋トレーニング

菱形筋は、筋力低下していることがよくあるので、しっかりとトレーニング
しておくと、猫背の防止にもなってきます。
 
 
うつ伏せで寝た状態から、肩を90度に曲げて、肘も90度に曲げます。
床から肘を浮かせるように真上に上げていきます。肘を浮かせたまま
10秒から15秒保持します。この時に肩甲骨を内転(背骨に近づける)させる
意識が菱形筋に効いてきます。左右交互に行いましょう。
 
 

6.まとめ

菱形筋は、肩甲骨を背骨に引き付ける役割をしています。その役割が
できなくなっていたり、肩甲骨のポジションがしっかりできていないと
猫背の姿勢になりやすくなり、肩こりなどの症状に繋がります。
 
あなたの肩こりは菱形筋が原因かもしれません。
 
ストレッチやトレーニングを参考に、効果を実感してみてください。
 
もしも自分では、どうしようもないぐらい辛い肩こりの方は、ご相談
ください。
スポーツ整体の説明や金額が知りたい方はこちら


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 沖縄生まれ沖縄育ち
カラダがつらい時に頼れる存在です。
 佐久眞 正己
Masami Sakuma

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