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「股関節が固いだけ」で、こんなに不調が起きる?――見逃されがちな"体の要"の話

「体が硬いだけだから」「歳のせいかな」
そう思われがちな股関節の硬さですが、実は股関節は“体の土台”ともいえる重要な関節です。
ここが固くなることで、痛み・疲労・姿勢・自律神経にまで影響が広がっていきます。
今回は、股関節が固くなることで体に何が起きるのか、
そしてなぜ早めのケアが必要なのかを、できるだけ分かりやすくお伝えします。
股関節は「動き」と「支え」を両立する関節
股関節は、
・歩く
・立つ
・座る
・階段を上る
といった日常動作のほぼすべてに関わる関節です。
さらに、上半身の重さを支えながら、衝撃を吸収する役割も担っています。
つまり股関節がスムーズに動かないと、その負担は他の場所に押し付けられることになります。
影響① 腰痛・坐骨神経痛が起こりやすくなる
股関節が固くなると、本来股関節が行うべき動きを腰が代わりに行います。
その結果、腰椎や骨盤周囲の筋肉に過剰な負担がかかり、慢性的な腰痛につながります。
「マッサージしても腰痛がすぐ戻る」
そんな方は、原因が腰ではなく股関節にあるケースも少なくありません。
影響② 膝の痛み・変形性膝関節症のリスク
股関節の可動域が狭くなると、歩行時の衝撃を膝が受け止める形になります。
これが続くと、膝の軟骨への負担が増え、
・膝の違和感
・階段の痛み
・変形性膝関節症
につながっていきます。
膝だけをケアしても改善しにくい場合、股関節の硬さが根本原因であることも多いのです。
影響③ 姿勢が崩れ、疲れやすくなる
股関節が固いと、骨盤の動きも制限されます。
その結果、
・反り腰
・猫背
・左右のバランスの崩れ
が起こりやすくなります。
姿勢が崩れると、呼吸が浅くなり、全身の血流も低下。
「何もしていないのに疲れる」
「夕方になると一気にだるくなる」
といった状態を招きます。
影響④ 冷え・むくみ・代謝低下
股関節周囲には、太い血管やリンパが集中しています。
ここが硬くなると流れが滞り、
・下半身の冷え
・むくみ
・代謝低下
につながります。
特に女性は、筋肉量が少ないため影響を受けやすく、
「足先だけ冷える」「下半身が重い」
と感じる方が多くなります。
影響⑤ 自律神経・メンタルへの影響
股関節周辺は骨盤と深く関係し、骨盤内には自律神経とも関係する組織があります。
動きが悪くなることで、体は常に緊張状態になり、
・眠りが浅い
・イライラしやすい
・気持ちが落ち込みやすい
といった変化が起こることも。
体の緊張は、心の緊張にもつながっていきます。
なぜ放置すると悪循環になるのか?
股関節の硬さは、
→ 動きが減る
→ 血流が悪くなる
→ さらに硬くなる
という負のループに入りやすいのが特徴です。
「痛いから動かさない」
「年齢だから仕方ない」
と我慢している間に、症状は静かに進行していきます。
ちゅ楽で大切にしている考え方
ちゅ楽では、股関節だけを見るのではなく、
・骨盤
・背骨
・足裏
・呼吸
まで含めて体全体を評価します。
無理にストレッチをするのではなく、
筋肉・筋膜・関節のつながりを整えながら、自然に動ける状態を目指します。
「歩くのが楽になった」
「立ち上がりがスムーズ」
「腰や膝まで楽になった」
そんな声を多くいただく理由です。
まとめ:股関節は“今後の体”を左右する関節
股関節の硬さは、
単なる柔軟性の問題ではなく、将来の体の使い方そのものに影響します。
・最近、動きが悪い
・腰や膝が気になる
・疲れやすくなった
そんなサインが出ているなら、今が見直しどきです。
不調が大きくなる前に、
**「股関節から体を整える」**という選択をしてみてください。
体が変わると、毎日の過ごしやすさが確実に変わります。

