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寒さが肩こりを悪化させる本当の理由

― 冬になると「いつも以上につらい肩」の正体 ―
寒さが本格的になると、「肩こりがひどくなった」「首まで重だるい」「頭痛まで出てきた」
という声が一気に増えてきます。
実はこれ、気のせいでも年齢のせいでもありません。
寒さそのものが、肩こりを深刻化させる大きな要因なのです。
なぜ寒くなると肩がこるのか?
寒さを感じると、私たちの体は無意識に“守る反応”を起こします。
・首をすくめる
・背中を丸める
・肩に力を入れる
・呼吸が浅くなる
これらはすべて、「体温を逃がさないため」の防御反応です。
問題は、この姿勢や緊張が長時間続いてしまうこと。
特に肩・首・背中まわりは、冷気の影響を受けやすく、筋肉がこわばりやすい場所。
筋肉が固くなる → 血流が悪くなる → 酸素や栄養が届かない → 疲労物質が溜まる
この悪循環が、冬の肩こりを“頑固なもの”にしてしまいます。
冬の肩こりは「もんでも取れない」理由
「肩こり=とりあえず揉めばいい」
そう思われがちですが、寒さが関係している肩こりほど、
表面をほぐすだけでは改善しにくい傾向があります。
なぜなら、問題は筋肉だけでなく、
・関節の動きの低下
・筋膜の滑走不良
・神経の緊張
・自律神経の乱れ
といった、体の深い部分の機能低下にまで及んでいるからです。
特に冬は、自律神経が乱れやすい季節。
寒暖差、日照時間の短さ、年末の忙しさが重なり、交感神経が優位になり続けます。
その結果、筋肉は「緩めなくていい」と勘違いし、常に緊張したままになります。
肩こりは「肩だけ」の問題ではない
慢性的な肩こりの方ほど、「肩を触られるのは気持ちいいけど、すぐ戻る」という経験が多いのではないでしょうか。
それもそのはず。
肩こりは、体全体のバランスの崩れの結果として出ていることがほとんどです。
・背骨の動きが悪い
・胸郭(肋骨まわり)が硬い
・骨盤が安定していない
・呼吸が浅い
これらが重なると、肩は「代わりに頑張らされる場所」になります。
寒さで動きが減る冬は、この代償動作がさらに強まり、肩こりが悪化しやすくなるのです。
ちゅ楽が考える、冬の肩こりへの向き合い方
ちゅ楽では、冬の肩こりを
**「冷え+緊張+動きの低下」**が重なった状態と捉えています。
そのため、ただ強く揉むことはしません。
・関節の動きを取り戻す
・筋肉と筋膜の滑りを改善する
・呼吸が自然に入る体をつくる
・神経の緊張を抜く
こうした“体の土台”から整えていくことで、
「その場だけ楽」ではなく、戻りにくい肩を目指します。
ボディケアでは、肩だけでなく背中・首・腕・胸まわりまで含めて調整。
ヘッドケアを組み合わせることで、脳と神経の緊張も同時にリセットします。
「肩が軽くなっただけでなく、呼吸が楽になった」
「目がスッと開く感じがする」
そんな感想が多いのも、体全体を見ているからこそです。
冬こそ、肩こりを放置しないでほしい理由
寒い時期の肩こりを我慢していると、
・頭痛
・めまい
・腕や手のしびれ
・睡眠の質の低下
といった不調に広がっていくことも少なくありません。
「いつもの肩こりだから」と放っておくほど、春になっても引きずってしまいます。
今年の冬は、「仕方ない」を手放す
寒いから肩がこる。
忙しいから仕方ない。
そうやって我慢を重ねてきた方ほど、
一度しっかり体を整えるだけで、驚くほど楽になります。
寒さに耐える冬ではなく、
きちんと緩めて、軽く過ごす冬へ。
肩こりが当たり前になる前に、
ぜひ一度、体の声を聞きにいらしてください。

