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腸とメンタル ― "腸脳相関"から見るストレス性の体調不良



「最近、なんだかやる気が出ない」「寝ても疲れが取れない」「お腹の調子もイマイチ…」
そんな不調、実は“腸”が原因かもしれません。

私たちはストレスを「心の問題」と捉えがちですが、
最新の研究では“腸と脳”が密接に関係していることが明らかになっています。
この関係を「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」と呼びます。

では、なぜ腸の状態がメンタルにまで影響するのでしょうか?

 


■「第二の脳」と呼ばれる腸

腸は単なる消化器官ではなく、脳に次いで多くの神経細胞が存在する“第二の脳”とも呼ばれています。
この腸には「腸内細菌」と呼ばれる100兆個以上の微生物が棲みついており、消化や免疫だけでなく、
感情や思考にも関与していることがわかってきました。

たとえば、幸せホルモン“セロトニン”の約90%は腸で作られているという事実。
つまり、腸の状態が乱れると、脳内でのセロトニン分泌も不安定になり、
気分の落ち込みや不眠、イライラなどのメンタル不調に繋がるのです。

 


■ストレスが腸を乱すメカニズム

強いストレスを受けると、自律神経のバランスが崩れます。
交感神経(活動モード)が優位になると、血流が脳や筋肉に集中し、腸への血流が減少。
結果、腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下して便秘や腹痛が起こりやすくなります。

さらに、ストレスによって腸内環境が悪化すると、悪玉菌が増え、腸粘膜が炎症を起こすことも。
この炎症物質が血流を介して脳に伝わり、「不安」「イライラ」「集中力の低下」などの
精神的な不調を引き起こすケースがあるのです。

つまり、腸の乱れは“心の乱れ”にも直結しています。

 


■腸からメンタルを整える3つのアプローチ

① 食生活を見直す

発酵食品(味噌・納豆・ヨーグルトなど)や食物繊維(野菜・海藻・雑穀)を意識的に摂ることで、
腸内の善玉菌を増やすことができます。
また、過剰な糖分・脂質・添加物の摂取は悪玉菌を増やす原因になるため、控えめにすることがポイントです。
 

② 睡眠とリズムを整える

腸の働きは自律神経と密接に関係しているため、睡眠不足は大敵。
夜更かしを避け、毎日同じ時間に寝起きするだけでも、腸内環境は安定しやすくなります。
 

③ 体を“ゆるめる”

ストレスで体がこわばると、腹部の血流も滞ります。
整体やアロマトリートメントなどで自律神経を整え、腸を“リラックスモード”に導くことが大切です。

 


■ちゅ楽で行う「腸×メンタル」アプローチ

ちゅ楽では、体の痛みやコリだけでなく、“自律神経と腸の関係”にも着目しています。
特に、ストレス性の不調や慢性疲労、気分の落ち込みを訴える方には、次のような施術を組み合わせることがあります。

  • リリース整体:腹部・肋骨周囲・横隔膜へのアプローチで、呼吸を深めながら腸の動きを促進。

  • アロマトリートメント:植物の香りで副交感神経を優位にし、腸の血流を改善。

  • インディバ温熱:深部から温め、腸の蠕動運動を活性化。

施術後、「お腹がポカポカして気持ちが落ち着く」「翌朝、自然にお通じがあった」というお声をよくいただきます。

 


■“心の不調”を、腸から整えるという考え方

私たちはつい「気持ちの問題」として自分を責めがちですが、
実はその不調、腸からのSOSかもしれません。

ストレスをゼロにすることは難しいですが、腸を整えることで“受け止め方”は変えられます。
イライラが減ったり、眠りが深くなったり、朝の目覚めが軽くなる――そんな変化が起こるのです。

 


■まとめ

腸と脳は「双方向の関係」でつながっています。
腸が整えば、心が整う。心が穏やかになれば、腸も穏やかに動き出す。

ストレス社会の今こそ、“腸をケアすること=メンタルをケアすること”という発想が大切です。

もし最近、気分の浮き沈みや慢性的な疲れ、胃腸の不調を感じているなら、
一度「腸をゆるめる時間」をつくってみてください。

ちゅ楽では、心と体の両面からあなたをサポートします。
 

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