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「更年期と睡眠の質」 ― ホルモン変化と自律神経の深い関係



「夜中に何度も目が覚める」「寝ても疲れが取れない」「眠りが浅くて朝スッキリしない」――
そんな睡眠の悩みを抱える女性が、40代後半から増えています。
実はその多くが、更年期によるホルモンバランスの変化と深く関係しています。

更年期は、卵巣機能の低下により女性ホルモン「エストロゲン」が急激に減少する時期。
エストロゲンは自律神経のバランスを整える働きも担っているため、
その減少が自律神経の乱れ=睡眠障害を引き起こすのです。

 


■ 更年期に起こるホルモン変化と睡眠障害のメカニズム

エストロゲンの分泌が減ると、脳の視床下部(自律神経を司る中枢)が混乱を起こします。
結果として、交感神経(興奮)と副交感神経(リラックス)の切り替えがうまくいかなくなるのです。

この状態では、夜になっても脳が“オン”のまま。
寝つきが悪く、眠っても深く眠れず、夜中に何度も目が覚めるようになります。

また、エストロゲンの低下は「セロトニン」「メラトニン」など、睡眠ホルモンの分泌にも影響します。
セロトニンは心を安定させ、メラトニンは眠りを誘うホルモン。
この2つのリズムが乱れると、眠りの質が一気に低下します。

 


■ 睡眠の質を悪化させる“隠れストレス”

更年期には、体の変化に加え、家庭や仕事、親の介護など多くの女性が心理的ストレスを抱えやすい時期でもあります。
ストレスは交感神経を刺激し、体を常に緊張モードにしてしまうため、眠りを妨げます。

さらに、ホットフラッシュ(のぼせ・発汗)、動悸、冷えなどの自律神経症状も睡眠を浅くする要因に。
「体は疲れているのに眠れない」というのは、典型的な自律神経の乱れのサインです。

 


■ 睡眠の質を高める3つのアプローチ

① 整体で自律神経と血流を整える

姿勢の乱れや筋肉の緊張は、自律神経の通り道である首や背中を圧迫し、交感神経を優位にします。
整体で首・背中・骨盤を整えることで、神経と血流のバランスが回復し、副交感神経(リラックス)が働きやすくなります。
特に「リリース整体」は、筋膜の癒着を解きほぐしながら神経伝達をスムーズにし、睡眠に必要な“脱力”を促します。
 

② アロマでホルモンと心をサポート

精油の香りは脳の「大脳辺縁系」に直接届き、ホルモンや自律神経のバランスを整える働きがあります。
更年期の不眠には、精油がおすすめ。
リラックス効果とともに、エストロゲンに作用を持つ香りが女性ホルモンのリズムをサポートしてくれます。
 

③ 生活リズムと呼吸を整える

・朝日を浴びて体内時計をリセット
・寝る1時間前はスマホやPCを控える
・湯船に15分浸かって深部体温を上げる
・「4秒吸って8秒吐く」呼吸法で副交感神経を優位に

こうした習慣は、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を促し、自然な眠りを取り戻す第一歩になります。

 


■ 実際の変化 ― 50代女性のお客様の例

Aさん(52歳)は、更年期に入ってから「眠りが浅く、朝がつらい」と来店されました。
首肩の張りが強く、手足の冷えやホットフラッシュも。
リリース整体とアロマケアのどちらかを週1ペースで受けていただいたところ、
3回目には「夜中に起きる回数が減った」とのこと。
6回目には「朝、気持ちよく目覚められるようになった」と笑顔を見せてくださいました。

整体で筋肉と神経の流れを整え、アロマで心を鎮めることで、ホルモンの波に振り回されず“眠れる体”を取り戻せた例です。

 


■ 放置するとどうなる?

睡眠の質が悪い状態を放置すると、ホルモンと自律神経の乱れがさらに悪化し、
・慢性疲労
・免疫力低下
・うつ症状
・高血圧・高コレステロール
といったリスクが高まります。

「眠れないのは年齢のせい」と諦めず、体の声を聞きながら整えることが大切です。

 


■ まとめ

更年期の不眠は、単なる加齢現象ではなく、ホルモンと自律神経のバランスの乱れが原因です。
整体で体の緊張を解き、アロマで心を整えることで、自然な眠りを取り戻すことができます。

青葉台「ちゅ楽」では、体と心の両面からアプローチし、“眠れる体質”を育てるお手伝いをしています。

眠れない夜に悩んでいるなら、ぜひ一度ご相談ください。
――深く眠れること。それは、明日の自分を元気にする第一歩です。
 

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