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眼精疲労と首こりの深い関係:見えない疲れが全身をこわばらせる

スマホやパソコンを長時間見ることが日常になった現代。
多くの人が「目が疲れる」「首や肩が重い」と感じているのではないでしょうか。
実は、眼精疲労と首こりは切っても切れない関係にあります。
どちらか一方を放っておくと、もう一方も悪化する――まるで“悪循環のペア”のように、互いに影響を及ぼし合うのです。
本記事では、その原因と仕組み、そして根本的に改善するためのアプローチを、整体の視点から解説します。
■ なぜ「目の疲れ」が「首」にくるのか
一見、関係なさそうに見える“目”と“首”。
しかしこの2つは、実は神経・筋肉・姿勢の3つのルートで深くつながっています。
① 眼と首をつなぐ「自律神経のルート」
目が疲れると自律神経のバランスが崩れやすくなります。
とくに、ピントを合わせるために働く「毛様体筋」は、交感神経と密接に関係しています。
パソコン作業やスマホを凝視していると、交感神経が優位になり、首や肩まわりの筋肉が常に緊張状態に。
その結果、血流が滞り、首こり・肩こり・頭痛へとつながります。
② 目の動きを支える「小さな筋肉群」
目を動かす外眼筋(がいがんきん)は、後頭部や首の深い筋肉と連動しています。
たとえば長時間、同じ距離を見続けていると、外眼筋がこわばり、
それに連動する後頭下筋群(こうとうかきんぐん)も緊張。
この筋肉は首の付け根から頭蓋骨にかけて位置するため、目の疲れが首のハリや痛みとして現れるのです。
③ 姿勢の崩れ
スマホを見るとき、頭が前に出る「スマホ首(ストレートネック)」の姿勢になりやすいですよね。
この状態では、頭(約5kg)の重さを首の筋肉で支え続けることになり、首こりを加速させます。
しかも、目線が下がることでピントを合わせる筋肉も疲労。
つまり「姿勢」と「視線」はセットで負担を生んでいるのです。
■ 悪循環が続くと、こんな症状が出る
眼精疲労と首こりの関係を放っておくと、次のような全身の不調へと発展していきます。
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頭痛・めまい・ふらつき
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顎関節のこわばり
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集中力の低下、イライラ
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自律神経の乱れ(不眠・動悸・冷えなど)
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背中や腰の慢性痛
つまり、首こりは単なる「筋肉のこり」ではなく、“全身のバランスの乱れ”のサインなのです。
■ 改善のポイント①
目の筋肉を「ゆるめる」
最初にアプローチすべきは、首よりも“目”。
視覚筋の疲労を取ることで、連動している首まわりの緊張もほぐれやすくなります。
▶ 温める
ホットタオルや蒸気アイマスクなどで目を温めましょう。
血流が改善し、ピント調整筋(毛様体筋)の緊張が和らぎます。
1日3回、1回5分を目安に取り入れると効果的。
▶ 遠くを見る習慣
1時間に1回は窓の外など遠くを見ることで、ピントを合わせる筋肉がリセットされます。
この“焦点のリズム”が、首の緊張緩和にもつながります。
▶ まぶたのマッサージ
目の上を軽く押さえ、円を描くようにやさしくマッサージ。
まぶた周囲の血流を促すことで、目の奥の疲労感も軽減します。
■ 改善のポイント②
首まわりを「支える」
目の疲労を取ったうえで、次は首まわりの土台を整えます。
▶ 深い筋肉をゆるめる
首の奥には「後頭下筋群」と呼ばれる小さな筋肉があります。
この部分が硬くなると、脳への血流が低下し、頭痛やめまいが起きやすくなります。
リリース整体やヘッドケアでは、この深層筋にアプローチし、
目と首の連動をリセットすることができます。
▶ 肩甲骨を動かす
肩甲骨が固まると、首が自由に動かなくなり、常に引っ張られた状態に。
“肩甲骨はがし”のようなストレッチを取り入れることで、首の負担を分散できます。
▶ 枕の高さを見直す
高すぎる枕は首の自然なカーブを失わせ、ストレートネックを助長します。
理想は、仰向けで寝たときに顔がやや上を向く程度。
朝起きたときに首や肩が重い場合は、枕の見直しが必要です。
■ 改善のポイント③
姿勢と呼吸を整える
首こりや眼精疲労を繰り返す人は、共通して「浅い呼吸」になっています。
呼吸が浅いと、酸素が十分に行き渡らず、筋肉が緊張しやすくなるのです。
▶ 胸を開くストレッチ
デスクワークの合間に、両手を後ろで組み、胸を開いて深呼吸。
これだけで首の前側の筋肉(胸鎖乳突筋)の緊張が緩み、姿勢が自然と整います。
▶ 座り方を見直す
骨盤を立てて座ることを意識しましょう。
背もたれに頼らず、坐骨(お尻の骨)で座ることで、首や肩に余計な負担をかけずに済みます。
■ ヘッドケアでできる
「根本アプローチ」
ちゅ楽の脳疲労ケア(ヘッドケア)では、単に首や肩をほぐすだけでなく、
“目〜頭〜首〜肩”をひとつのユニットとして整えることを重視しています。
具体的には、
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眼精疲労に関連する後頭下筋群や側頭筋へのアプローチ
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自律神経の調整(頭蓋リリース)
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呼吸と姿勢をリンクさせる運動療法
などを組み合わせ、全身のバランスを再構築していきます。
実際、「首のコリが取れたら視界が明るくなった」「頭がスッキリして仕事の集中力が上がった」
といった声も多く寄せられています。
■ まとめ
眼精疲労と首こりは、どちらか一方の問題ではありません。
目の酷使による筋肉の緊張 → 姿勢の崩れ → 首や肩のこり → 血流低下 → さらに目が疲れる…
この悪循環を断ち切るためには、目・首・姿勢・呼吸をトータルで整えることが大切です。
日常のセルフケアで限界を感じている方は、一度「目と首の関係」に着目した整体を受けてみてください。
体だけでなく、頭や心まで軽くなる感覚をきっと実感できるはずです。