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【症例紹介】「もう治らない」と諦めていた腰痛が改善した理由

腰痛は日本人が抱える国民病とも言われ、その有訴率は常に上位を占めています。
特に30代~50代の女性では、家事・仕事・育児の多重負担から慢性的に腰を痛める方が多く、
「もう治らないのでは」と不安を抱えたまま日常を過ごしているケースも少なくありません。
今回は、実際のお客様の症例をもとに、腰痛改善のプロセスをご紹介します。
1. ご来店のきっかけ ― 長年の腰痛と不安
今回ご紹介するのは、40代女性Bさん。10年以上前から断続的に腰の痛みを感じ、
最近では朝起き上がる時や立ち仕事の後に強い痛みが出るようになったとのこと。
整形外科では「腰椎椎間板の変性による腰痛」と診断され、湿布や鎮痛剤を処方されたものの、根本的な改善には至らず。
「一生この痛みと付き合うしかないのか」
そんな不安を抱えて、当院に来られました。
2. 検査で見えてきた「本当の原因」
問診・触診・動作分析を通して見えてきたのは、腰そのものの異常よりも体のバランス不良でした。
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骨盤の前傾:デスクワークで反り腰気味になり、腰椎に負担が集中。
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ハムストリングス(太もも裏)の硬さ:股関節の可動域が制限され、代償的に腰を使う動作が増加。
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腹横筋や多裂筋といったインナーマッスルの弱化:腰椎を安定させる筋肉が働かず、外側の筋肉に過剰な負担。
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ストレスによる交感神経の緊張:自律神経の乱れが筋緊張を慢性化。
「腰痛=腰が悪い」と思いがちですが、実際には筋肉・骨盤・神経の複合的な要因が絡み合っていることがほとんどです。
3. アプローチ ― 腰をもまない「根本改善」
施術では「腰を直接もむ」のではなく、原因にアプローチしました。
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筋膜リリース:大腿後面・殿筋群の筋膜を解放し、股関節の動きをスムーズに。
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骨盤調整:前傾姿勢をニュートラルに戻し、腰椎への負担を軽減。
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インナーマッスル再教育:呼吸法を用いながら腹横筋・多裂筋を活性化。
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自律神経アプローチ:横隔膜リリースと呼吸改善で副交感神経を優位に。
施術直後に「腰が軽い」「立ち上がりがラク」と効果を実感していただき、
数回の施術を経て、日常動作での痛みは大幅に軽減しました。
4. セルフケアの徹底 ― 再発予防の鍵
改善後も再発予防が重要です。そのため、自宅でできる簡単なケアをお伝えしました。
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ハムストリングスのストレッチ:腰に負担をかけない動きを作る。
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ドローイン呼吸:腹圧を高め、インナーマッスルを強化。
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骨盤のニュートラルチェック:鏡で姿勢を確認し、反り腰や猫背を防止。
これらを日常に取り入れることで、Bさんは「また痛くなるかも」という不安から解放され、
安心して過ごせるようになったのです。
5. まとめ ― 腰痛は「改善できる」
腰痛は「加齢だから仕方ない」「一生の付き合い」と思われがちですが、
実際には 筋肉の柔軟性・骨盤の安定・自律神経の調整 で改善する可能性があります。
不安を放置すると痛みは慢性化し、生活の質(QOL)が低下します。
しかし正しいアプローチを受ければ、腰痛は改善し、再び自由に動ける日常を取り戻せます。
「もう治らない」と思っている方ほど、一度ご相談ください。体の可能性を諦める必要はありません。