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【更年期】体の痛み・不調の原因はホルモンだけじゃない? ― 知っておきたい真実と対策

40代後半から50代にかけて、多くの女性が直面する「更年期」。
「肩や腰の痛みが強くなった」「頭痛やめまいが増えた」「眠りが浅くて疲れが取れない」――。
こうした声は珍しくありません。
しかしその背景には単なる「女性ホルモンの減少」だけでなく、自律神経の乱れや筋肉・骨格の変化が関係しています。
本記事では、更年期と体の痛み・不調の関係を専門的な視点から解説し、セルフケアや整体の有効性までお伝えします。
更年期に起こる体の変化
更年期とは、閉経の前後10年間(45〜55歳頃)を指し、エストロゲンという女性ホルモンの急激な減少が起こります。
エストロゲンは、骨や筋肉、血管、自律神経の働きに関わるため、その減少は全身に影響を与えます。
主な症状
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ホットフラッシュ(のぼせ・発汗)
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不眠、動悸、不安感
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関節痛、肩こり、腰痛
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手足のしびれや冷え
実際に、日本産科婦人科学会の調査によると、更年期女性の約70%が「体の痛みや不調」を自覚していると報告されています。
痛みや不調のカギは「自律神経」と「筋膜」
自律神経の乱れ
エストロゲンは脳の視床下部に作用し、自律神経のバランスを整える役割を担っています。
減少すると交感神経(緊張)と副交感神経(休息)の切り替えがスムーズにいかず、
頭痛・肩こり・胃腸不調など多彩な症状が現れます。
筋膜と痛み
近年注目されているのが「筋膜(きんまく)」です。
筋肉を包む膜であり、全身をネットワークのようにつないでいます。
ホルモン変化と血流低下により筋膜が硬くなると、肩や腰の痛み、関節のこわばりが起こりやすくなります。
セルフチェック ―
あなたの不調は更年期サイン?
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□ 肩や腰のこりが以前より強くなった
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□ 夜中に目が覚めることが多い
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□ 手足が冷える・しびれる
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□ 急に汗が出たり顔がほてる
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□ 気分が落ち込みやすい
3つ以上当てはまるなら、更年期の不調が関係しているかもしれません。
改善のためのアプローチ
1. 生活習慣の見直し
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睡眠リズムを整える
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バランスの良い食事(大豆イソフラボン、カルシウム)
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適度な運動(ウォーキング・ストレッチ)
2. 呼吸法と姿勢改善
浅い呼吸は交感神経を刺激し、不安や痛みを強めます。
腹式呼吸や胸を開くストレッチは、自律神経を整える効果が期待できます。
3. 専門的ケア(リリース整体・アロマトリートメントなど)
筋膜リリースや骨格調整は、硬くなった筋肉や関節を柔らかくし、
血流を促進。自律神経の乱れによる不調の軽減にも有効です。
アロマが更年期の症状には、とても効果的です。
放置しないで「今」ケアを始めよう
更年期の不調は「年齢だから仕方ない」と思いがちですが、
放置すると慢性的な痛みや生活の質(QOL)の低下につながります。
「最近疲れやすい」「体の痛みが増えた」と感じたら、それは体からのSOSサイン。
セルフケアに加え、信頼できる専門家のサポートを取り入れることで、驚くほど体が楽になることがあります。
まとめ
更年期の体の痛みや不調は、ホルモンだけでなく、自律神経や筋膜の影響が大きいことがわかっています。
早めに気づき、正しくケアすることで、更年期を前向きに過ごすことができます。
「ただの肩こり・腰痛」と軽視せず、自分の体と丁寧に向き合うことが大切です。