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秋?

雨がちな今年のお盆。

夏の初めがあれほど暑かったのに比べ、涼しく感じますね。

一足飛びに空きが訪れたかのよう。

子どもの頃は、お盆を過ぎると秋の気配を感じるようになった記憶があります。

今はまだ、虫の音よりも蝉の声の方が、まだまだ優勢のようです。

雨の止む少しの隙間も惜しんで、ここぞとばかりに蝉の声が響きます。



「秋と言えば…」と思いを巡らせると、ふと浮かんできたのは、『秋の七草』。

春の七草は、すっと口をついて出るのに、秋の七草はなかなか覚えられない私。

その訳を知りました。

春の七草はご存じのとおり、お正月明けに七草粥として食していますね。

秋の七草は、眺めるだけ。

季節と風情を楽しむもの。

くいしんぼの私が覚えられないはずです…。とほほ。

萩・桔梗・葛・藤袴・女郎花・尾花(すすき)・撫子

う~ん、並べてみると、字面だけでも美しいです。

秋の七草と呼ばれるようになった由来は、その昔山上憶良が万葉集に詠ったことから、だそうです。

う~ん、覚えておりませんでしたsweat01

秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふえば 七草の花
                   (山上憶良 万葉集 巻八 一五三七)

萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなえし また藤袴 朝顔が花
                   (山上憶良 万葉集 巻八 一五三八)

最後の朝顔というのは、桔梗のことだそうです。


学校で習った10代の頃には、全く興味をもてなかったのに、

最近は、日本語って美しいなぁと感じることがよくあります。

この秋の七草を調べていて、私のツボにはまった萌ポイントが、ここ↓。


 
和名は「生え芽(はえぎ)」と言われている。


尾花(すすき)

和名は「すくすく立つ草」の意。




国栖(くす)が葛粉の産地だったことにちなむ。


かわらなでしこ

「我が子を撫でるように可愛い花」の意


女郎花

和名は、美女を圧倒するほど美しいの意で「女圧し(おみなえし)」が語源とも
粟粒に似た花を咲かせることから「女飯」の転化とも言われる。


藤袴

袴に似た藤色の花をつけることから。


桔梗

和名は漢名(桔梗)を音読みにしたもの


花たちの名前の由来が可愛らしくてほっこりします。

季節を感じ花を愛で、そういう心をいつまでもなくしたくないものです。


さて、雨がちなお盆休みとはいえ、のんびりモードとはいかなかった方も多いことでしょう。

お疲れを取りに、ちゅ楽へいらしてくださいませ。

秋の七草はありませんが、植物の香りでお出迎えいたします。

 

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