アロマのお話

アールグレイとアロマ

「アールグレイ」はお好きですか?

私はミルクティーにして飲むのが好きです。

紅茶ケーキの材料に使うのもいいですよ。

この「アールグレイ」はアロマテラピーとチョットしたつながりがあります。

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、

「アールグレイ」の茶葉は、ベルガモットで香りづけがされています。

ベルガモットは柑橘系の精油のひとつとして有名です。

ビターオレンジとレモンの交配種で、小ぶりなオレンジくらいの大きさの

洋ナシのような形の実をつけます。

イタリアの小さな都市ベルガモからベルガモットと名付けられたと

言われています。

デリケートな木なので、特別な気候と土壌でないと生育が難しいそうです。

イタリアのメッシーナ海峡のほとりのレッギオ・ディ・カラブリアという町は、

ベルガモットの生い茂る町として知られ、最良品質のベルガモット精油が摂れると、

言われています。

精油は、熟した果実からではなく、まだ青く苦酸っぱい実を圧搾して得られます。

ベルガモット精油はオーデコロンにもよく利用されていますね。


1970年代にミラノ大学のパオロ・ロベスティー教授は、イタリアのオレンジ、

ベルガモット、レモンなど柑橘系の精油を神経科病院で処方し、ヒステリー、

うつ神経症などの症状に対して有効であることを世界で最初に臨床例として示しました。

とりわけベルガモット精油は、心配を和らげ神経の緊張を解く作用を有するとしています。

イタリアの民間療法では、古くから熱冷ましに用いたり、ケガの傷口を癒し、

肌のトラブルを治すのに役立つとされてきました。

アロマテラピーでベルガモット精油を用いるときの代表的な効能のひとつは、

なんといってもココロに対する働きです。

不安やうつ、イライラや緊張した気持ちを穏やかにし、

その一方で、気分を明るく引き立て、元気づけてくれます。

このように、その人の状況に合わせて、両面の作用を発揮し、

不安定な心のバランスを調整するのに、非常に役立ってくれる精油です。


ただひとつ、使用するときには気をつけなければいけないことがあります。

ベルガモットには、ベルガプテンという成分が多く含まれますが、

このベルガプテンには、光毒性があり、肌に使用した後、強い日光を浴びると、

シミや湿疹など、お肌のトラブルを引き起こす作用があります。

お肌に使うときは、夜のご使用がおススメです。


ちなみに、ソラレンを含む食品を食べてから陽に当たると、

紫外線の吸収を高めてシミができやすくなります、と昔々アロマのスクールで習いました。

キュウリ、レモン、セロリ、レタス、キウイ、パセリ、三つ葉、日本蕎麦、などなど…、

を食べるときは日が沈む時刻からが良さそうです。


 

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