HOME > アロマのお話 > アーカイブ > アロマの活用法: 2018年8月

アロマのお話 アロマの活用法: 2018年8月

身近に利用されている精油の力

暑い日が続く今年の夏。
それでも今朝は、吹く風に涼しさを感じました。
昔からお盆を過ぎると涼しくなる、といいますよね。
同じ風でも、ビルを渡る風よりも緑の中を抜けてくる風の方が気持よく感じます。
涼しさも爽やかさも断然違いますよね。

「空気が美味しい」という表現もあるように、山や森へ行くと胸いっぱい空気を吸い込みたくなります。
葉と葉の間からこぼれる光、柔らかな土の感触、そうしたものを感じながら木々の中を歩く気持ちよさ。
なんだかとっても、幸せ感あふれるイメージです。
アスファルトやコンクリートだらけの町中と違って、車の排気ガスもないし、埃っぽさも少なそうです。
酸素濃度も高そうな気がしますよね。

そして、森の空気が美味しい理由のひとつがフィトンチッド。
フィトン(植物が)チッド(殺す)と、怖い感じのする名前の理由は
動き回ることのできない植物が生き残るために自ら作り出し分泌している物質だからです。

その目的は、
①忌避物質      樹木に害を及ぼす虫などを追い払う
②接触阻害物質    虫などに葉や幹を食べられないようにする
③抗菌・抗カビ物質  カビや細菌を寄せ付けない
④植物成長抑制物質  別の植物が周りにはびこらないようにする


フィトンチッドには消臭効果や脱臭効果があり、そのおかげで森の中に居ても、
動物の排泄物や死骸の匂いがしないのだそうです。
このフィトンチッドは揮発成分で、そう!まさに精油の成分はそのひとつなのです。

木の持つ殺菌効果や防腐効果を利用したものは、昔から私たちの生活の中にありました。
檜や杉で建てられたお寺や住宅。
まな板や経木。
最近では経木を見かけることも少なくなりましたが、
私が時々購入する和菓子屋さんでは、お菓子を経木に包んでくれます。
子どもの頃は、今よりももっと目にする機会が多かったように思います。
ヒバのまな板は、私も愛用してますので、毎日目にしてます。
曲げわっぱなどのお弁当箱も、杉やヒノキから作られますね。

桜や柏の葉にお餅を包んだりもしますね。
木ではありませんが笹の葉にくるむものもあります。
子どもの頃は、祖母が作ってくれる笹団子が大好きでした。
祖母が自ら山に行って、笹の葉を集めて来て作ってくれていたんです。
懐かしい思い出です。

他にも、防虫剤として知られる樟脳は、楠から作られます。
楠をチップ状にしたものを蒸し、冷却して樟脳結晶を取り出し、結晶と精油に分離します。
結晶の方を乾燥させたものが、防虫剤の樟脳になります。
天然成分100%の樟脳は、さわやかないい香りがします。
残念ながら、現在では製造しているところが少ないそうで、
これもやはり目にすることが少なくなりましたね。
代わりに私は、楠のブロックを防虫剤代わりに箪笥の引き出しに入れてます。
レッドシダーで作られたハンガーも愛用しています。
引き出しを開けると、ほんわか木の香りがするところが気に入ってます。

そして、この防虫効果を持つのが精油成分なんですね。
同時に、リラックスしませんか?
檜の家、ヒノキのお風呂、真新しいスギ板の香り。
思わず深呼吸したくなります。
森で過ごすと、交感神経が優位になっている人は副交感神経が優位に、
副交感神経が優位になっている人は、交感神経が優位になるそうです。
精油の持つ特性の不思議なところです。



ちゅ楽には、そんな日本の森の木の香りのする精油があります。
アロマトリートメントは、良い香りでリラックス(もちろんそれもあります)だけ、
と思われがちですが、心身ともに働きかけ、トリートメント後はスッキリします。
リラックスすると強張ったカラダもほぐれますし、
施術後のお客様のお顔を拝見すると、気持ちもほぐれたのが伝わってきます。
アロマトリートメントはちゅ楽おすすめコースのひとつです。




この記事を書いた人


   ヨガも本格的に学び
体を知り尽くしたスペシャリスト
   生長 真起子

1

« アロマの活用法: 2018年7月 | メインページ | アーカイブ | アロマの活用法: 2019年3月 »